ニューモデル速報 ホンダ CBR400R/CB400F

掲載日:2013年05月22日 フォトTOPICS    

取材・文/田宮 徹  写真/宮崎 雄司  取材協力/本田技研工業株式会社

開発スタッフとバイクの記念撮影。後列の右から3番目の方が、このシリーズの開発責任者を務めた青木柾憲氏です。後ろに見えるレールは、富士急ハイランドのジェットコースターです。

ホンダが2013年注目機種
『CBR400R』&『CB400F』のメディア向け試乗会を開催!

「New FUNdamental Conceptシリーズ」として国内市場に新規投入された、399cc 並列2気筒エンジンを搭載したスポーツモデルのうち、2013年4月23日(火)に発売開始となった 『CBR400R』 と、5月23日(木)にデビューする 『CB400F』 のメディア向け試乗会が、5月14日(火)に山梨県の河口湖周辺で行われました。

このシリーズは、国内市場のために新開発された 399cc 並列2気筒 DOHC 4バルブエンジンや、こちらも新開発となるスチール製ダイヤモンドフレームを共用しながら、それぞれの個性を感じられるスタイリングを確立。パーツの約8割を海外から部品調達し、最終的な組み立てを日本の熊本製作所で行うことで、コスト低減と品質向上の両立を図っています。

今回試乗会に持ち込まれた 『CBR400R』 と 『CB400F』 は、『CBR400R』 がフルカウルロードスポーツ、『CB400F』 がスポーツネイキッドという位置づけ。3車種共通となる前後 17 インチラジアルタイヤを履き、インナーチューブ径 41mm の正立フロントフォーク、プロリンク式のリアサスペンション、片押し2ポットキャリパーのフロントシングルディスク式ブレーキ、15 リットル容量の燃料タンクなどを備えています。最高出力 46 馬力、最大トルク 3.8kg/m のエンジンは、スムーズで扱いやすい特性に加え、優れた燃費性能も追求されています。

この試乗会では、各媒体に1機種2時間の試乗時間が与えられ、富士山の周辺などでインプレッションを行うことができました。試乗インプレッションについては追って詳しく掲載する予定ですが、乗り味を簡単に伝えるなら、「とにかくフレンドリーで、乗った瞬間から自在に操れる」といったところ。車体は軽くコンパクトでとにかくバランスに優れ、エンジン性能に際だつ速さはないものの、中回転域を中心に盛り上がり感も演出されていて、ブレーキはフロントシングルディスクとは思えないほどよく効き、さらに制御の信頼度が非常に高い ABS 仕様も選べます。通常、それなりにバイクを操れるライダーが乗れば退屈に感じそうなモデルですが、この「意のままに操れる」という感覚が楽しさへとつながっていて、試乗を終えた著名なライダーたちも笑顔でした。

思わぬ円安の到来で、各メディアが想像していたよりも少しだけ価格は高めという印象ですが、それでも最安となる 『CB400F』 のスタンダードブレーキ仕様が64万8,900円という設定。エントリーユーザーはもちろん、もう一度バイクのライディングを学びたいという中級者や、ダウンサイジングを考えているベテランライダーなど、多くの人にとってその価値が十分に見いだせるバイクだと感じました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01試乗に先立ち、ブリーフィングが行われました。通常、メディア試乗会の前には機種説明が長く行われますが、このモデルはすでに発表会なども開催されていたので、機種説明については短めでした。

02試乗会のベースとなったのは、富士急ハイランドのお隣にあるホテル&スパのハイランドリゾート。そのブリーフィング&昼食会場へと続く階段は、試乗会に合わせてデコレーションされていました。

03発進の時を待つ 『CBR400R』 と 『CB400F』。この日は 『CBR400R』 のスタンダード仕様と ABS 仕様がそれぞれ3台、『CB400F』 のスタンダードが4台と ABS 仕様が2台、計 12 台が用意されていました。

04試乗開始時刻を待ち切れず、ライディングポジションなどをチェックするライダーたち。元 MotoGP ライダーの中野真矢氏や、90年代に国内 NK4 王者にも輝いた梨本圭氏ら、有名な方々もたくさん!

05いよいよ試乗開始。各媒体には、『CBR400R』 と 『CB400F』 のそれぞれに2時間という試乗枠が設定されていました。どこでどんな写真を撮るか、どんなコースで試乗をするか。ここも腕の見せどころ。

06『CBR400R』 は「スーパースポーツDNA」をキャッチコピーに掲げ、フラッグシップとなる 『CBR1000RR』 などのスタイリングイメージを巧みに取り入れています。写真は、ホンダ伝統のトリコロールカラー。

07ワインディングロードで 『CBR400R』 をテストライド。扱い切れるパワーとわかりやすい車体の動き、ニュートラルなハンドリング特性により、最初から最後まで、かなりいい感じで楽しめてしまいました。

08撮影のためちょっと休憩。この日はかなり気温が高く、この撮影を行う直前までライディングを続けていたライダーが「いいから、早く撮影終えて水飲ませてくれ!」と思っていたとかいないとか…。

092時間の試乗時間を終えてホテルの駐車場に戻ると、開発スタッフにインプレッションをたずねられます。バイクのフィーリングがかなり良かったことから、この日は終始笑顔でお話しできました。

10『CB400F』 は、デザインキーワードを「モダン&ヨーロピアンネイキッド」に設定し、海外仕様 『CB1000R』 の DNA を受け継ぐアグレッシブなスタイリングに。絞り角の少ない幅広バーハンドルも特徴です。

11緑の中を疾走する 『CB400F』。じつはここ、道幅が狭いのですが 『CB400F』 はUターンが非常にやりやすく、何往復もさせられましたがまるで問題なし。Uターンは 『CBR400R』 もバッチリ決まります。

12有名な道路なので、写真を見てどこだかわかった人も多いと思いますが、富士山がきれいに見える気持ちのいい道まで足を伸ばして撮影。場所のヒントとしては「昔、この近くに王国がありました」です。

13試乗を終えて会場へと戻ると、再びインプレッションを開発スタッフに伝えます。手前に並んでいるのは純正アパレルの数々。ホンダは、純正のオプションパーツやアパレルが非常に充実しています。

14カスタムの参考モデルも展示されていました。『CBR400R』 にはモリワキ製のマフラーやバックステップ、純正オプションとなるシートカウルなどが装着され、スポーティな雰囲気がさらに高まっていました。

15メーターは 『CBR400R』 と 『CB400F』 で基本デザインが共通化された、瞬間燃費なども表示できるフル液晶表示式。バックライトのカラーは異なり、写真の 『CB400F』 はブルー。高級感があります。

16装備関係で感動したのがヘルメットホルダー。タンデムシートの前側に配置することで、ヘルメットをシートの上に置いた状態で固定できます。駐車中にヘルメットを傷つけられる可能性が減るはず!

17399cc 並列2気筒 DOHC 4バルブエンジンは、海外仕様 500 のダウンサイジング版ではなく、400 を先に開発しました。400cc クラスというのは日本専用なので、ホンダの国内マーケットに対する想いが伝わるエピソードです。

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