掲載日:2010年06月15日 フォトTOPICS
撮影/バイクブロス×マガジンズ編集部 ワタナベ 取材協力/スズキ
GSX-Rらしい堀の深いフロントマスク。点灯するとバルブが縦2灯式であることが分かる。振動を抑制し、視認性がアップしたバックミラーは高い運動性を誇るGSX-R1000の必需品だ。
136.1kW/11,500rpm。スペックシートに記載されたこの数値を見るだけでも複雑な思いがよぎる。今回試乗するのは2010年型のスズキGSX-R1000。GSX-Rと言えば海外でも高い人気を誇る、言わば日本製スーパースポーツのビッグネームだ。しかし、この数値を馴染み深い馬力に換算すれば、軽く180馬力をオーバーするポテンシャルの持ち主であることが分かる。かつて750ccの油冷GSX-Rを所有した経験からも、目の前のGSX-R1000が悪いバイクであるはずがないということは容易に類推できるが、果たしてこの底無しのポテンシャルを楽しむことができるのか…。公道に解き放たれたGSX-R1000が単なる怪物なのか、それとも調教された猛獣なのか。じっくりと味わってみたい。
今回は17日公開の試乗インプレッションに先立ち、GSX-R1000のディティールをフォトトピックスでお届けしよう。
01凝った意匠が施されたテールカウル&テールランプユニット。スーパースポーツのリアビューは没個性となりがちだが、GSX-R1000は個性的。テール&ブレーキランプはLED式。
02燃料タンクはワイドかつショート。腰を落とした姿勢に対応した形状だが、リーンウィズでもフィット感は抜群。ただし、ハードブレーキ時には注意しないと股間が圧迫される。
03緻密な回転フィールが魅力の新型エンジン。クランクケースは軸配置などを見直すことでコンパクトに。ショートホイール化、ロングスイングアーム化をもたらした。
04左右に振り分けたマフラーはスーパースポーツのなかでも少数派。軽量なチタン製で低い位置にセットされているので運動性の向上に大きく貢献している。低く乾いた排気音も魅力。
05半分ほどカウルに覆われているので「極太」というイメージはないが、メインフレームは実に強靭。カウルのヒートマネジメントも巧妙で、ライダーにあまり熱い思いをさせない。
06今やスーパースポーツでは当たり前となったフルアジャスタブルのサスペンションユニット。出荷状態でも路面追従性と乗り心地は抜群で、試乗時も調整の必要性を感じなかった。
07非常にコンパクトなトキコ製の新型モノブロック構造鋳造アルミキャリパー。ニッシン製のラジアルポンプマスターとの組み合わせで、信じられないぐらいコントロールしやすい。
08ショーワが得意とするビッグピストンフロントフォークのトップ部。ダンパー調整が非常にやりやすいが、出荷状態のややソフトなセッティングも絶妙。インナーチューブ径は43mm。
09トップブリッジ下にセットされているKYB製のステアリングダンパー。公道ではその存在に気づかないほど穏やかにセットされているが、速度が上がればダンピングフォースが強まる。
10キーをオンにした瞬間のメーターパフォーマンス。エンジン特性をA、B、Cの3通りに調整できるS-DMSのモード表示やシフトインジケーターも装備。S-DMSは左側グリップのスイッチで操作する
11アウト側に滑り難いデザインのステップ。ライダーの好みによって上下方向・水平方向に調整可能。機能性に妥協しないGSX-R1000らしい装備のひとつ。
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