掲載日:2015年01月27日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/大屋雄一 記事提供/ロードライダー編集部
’14年11月9日、テイスト・オブ・ツクバのスーパーモンスターEVOにおいて、カラーズインターナショナルの代表でもある新 辰朗選手がクラス優勝を果たした。長年、ゼファー1100で戦い続けていることで知られるが、このとき初めてレースで投入されたのが、ギルドデザインと共同開発によって生まれたオリジナルのスイングアームなのである。
“G-ストライカー”というブランド名で販売されるこの製品、新選手の「もっとスイングアームをしならせて旋回性を上げたい」という要望からプロジェクトがスタートしたという。レースで使うハイグリップなタイヤを想定し、パイプの形状やその肉厚、補強などをいくつもテストし、最終的に選ばれたのが超々ジュラルミン7N01の異型目の字断面パイプだった。ピボット部に使われるベアリングは信頼性の高い日本製で、さらに溶接後、同軸加工を行うことで精度を高めているという。チェーン引きは締結剛性に優れるOWタイプで、スライド範囲を-20mm~+40mmとし、さまざまなニーズに応えられる設計としている。
写真はZRX1200ダエグ用で、もちろんゼファー1100用もラインナップ。なお、細かな仕様の変更にも対応してくれるから、気になる向きはサイトをチェックしよう。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
チェーン引きはOWタイプと呼ばれるくさび形状を採用。締結剛性に優れているのが特徴だ。純正アクスルシャフトの位置に対してチェーン引きの範囲は-20mm~+40mmと広く確保される
使用パイプはトリプルスクエアという異型目の字断面で、縦95mm×横40mmと見た目にも適度な太さを採用する
ベアリングはチェーン側をニードルローラー、反ドライブ側をボール×2列とし、同軸加工にて精度を高める
粉砕セラミックを混入した塗料を使うセラコート仕上げも選択可。国内二輪市場で初めて採用される新技術だ
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!