掲載日:2013年12月10日 ROAD RIDER アイテムレビュー
Photo/前川健彦 Report/大屋雄一 記事提供/ロードライダー編集部
カワサキ空冷Zシリーズの人気は、最終モデルからすでに30年近くが経過した今も一向に衰える気配がない。かつては、最新車に負けない性能を追求するカスタマイズが主流だったが、昨今はSTDのスタイルを維持しつつ、長く乗り続けられるような手の加え方が多いようだ。
そんな「外観はできるだけノーマルのままで」というZオーナーに人気なのが、当時モノのレース用パーツ各種である。このフロントフォークは、’70年代後半から’80年代にかけてAMAスーパーバイクで活躍したKYB製レース用フォークを忠実に再現したものだ。当時がそうであったように、レース用とはいえ外観はSTDと酷似しており、フルノーマルのZに装着しても見た目に浮くことは皆無だ。当時モノと異なるのはスライドメタルの追加装備で、これによりスムーズな作動性を実現。また公道での使用を考慮してダストシールもきちんと採用されている。
インナーチューブ径はφ36mmなので、φ38mmに移行する前のZシリーズに適応する。なお、アクスル径の関係で、’75年以前のモデルはオプション品をあらかじめ用意すること。
カラーはシルバーのヘアライン加工とブラックの2種類。しなやかで腰のあるダンピング特性とされたその走りを、自身のZでお試しあれ。
[ SPECIFICATIONS ]
[ DETAILS ]
トップキャップのエアバルブまで当時のレースフォークを忠実に再現。大気圧開放したり、加圧してボトム時の踏ん張りを出すなどの際に重宝する
存在感のあるダストシールだ。インナーおよびアウターチューブには新たにスライドメタルが追加されている
キャリパーピッチはSTDのキャリパーがそのまま装着できる72mmに設定
適応機種は’76~’80年型のZ750~Z1000系だが、別売のφ24mmアクスルクランプナット(2100円)とφ17mmアクスルシャフト(2100円)を追加すれば、’72~’75年型のZ1およびZ2にも装着可能
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