掲載日:2019年05月07日 試乗インプレ・レビュー
取材・文・写真/野岸“ねぎ”泰之
M字ダクトを採用し、MotoGPマシンイメージに近づけたフロントカウル。ヘッドライト&ポジションランプにLEDを採用した。ロービームでも左右2灯が点灯する(写真はハザードも点灯)。
新たにフル液晶となったメーター。バーグラフタイプのタコメーターのほか、時計や燃料計、シフトタイミングインジケーターなどを備えた多機能タイプだ。
肉抜き加工を施したアルミ鋳造製のハンドルクラウンは質感が非常に高い。MotoGPマシンYZR-M1をイメージさせる装備だ。
右グリップにはキルスイッチ兼用のスタータースイッチのほか、新たにハザードスイッチが装備された。
左グリップにはウインカー、ホーン、ヘッドライト上下スイッチのほか、パッシングスイッチも設けられている。
タンクの左右最大幅は31.4mm広げられ、よりニーグリップしやすい形状となった。燃料タンク容量は従来と同じ14Lだ。
フロントカウルは複雑な形状となっている。これはヤマハが“クロスレイヤード・ウイング”と呼ぶ立体的な構造で、走行風を後方に逃がすことで空気抵抗を低減しつつ効果的にエンジンを冷却する機能的なデザインだ。
シートはスポーツライディングに適したセパレートタイプで、シート高は780mm。リアはグラブバーがないため、パッセンジャー用のベルトを備えている。
リアシート下部にはちょっとしたスペースがあり、ETCなどを装備できる。
リアシートの裏側には車載工具が収納されている。内容はスパナ、6角レンチ、リアサスのプリロード調整工具、ドライバーで、ビニールではなく布製の袋に入っている。
新たに倒立式となったフロントフォーク。インナーチューブは37mm径で、減衰力発生機構には新たにカートリッジ式を採用している。
エンジンは水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒249ccと従来通り。最高出力は26kW(35PS)/12,000r/min、最大トルクは23N・m(2.3kgf・m)/10,000r/minを発生する。
ラジエーターはかなり大型のものを装備している。フロントカウルのM字ダクトから走行風がここに導かれ、冷却性も向上した。
ステップはラバーがなくバンクセンサーも長いレーシーなタイプを採用。ブレーキペダルは肉抜きされた形状だ。
テールランプにはLEDを採用。複雑なレンズカットで光が拡散し、被視認性は高い。写真はブレーキランプ&ハザードを点灯。
フロントタイヤサイズは110/70-17M/C 54Sのチューブレス。試乗車は前後IRCのRX-01を装着していた。フロントディスク径は298mm。
リアタイヤサイズは140/70-17M/C 66Sのチューブレス。ディスク径は220mmだ。マフラーは短めで、エンドは多角形デザインとなっている。
スイングアームは長めで走行時の安定感に寄与する。リアサスはプリロード調整が可能で、リンクレスタイプを採用している。
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