掲載日:2018年06月26日 試乗インプレ・レビュー
取材協力/ヤマハ発動機
取材・文/青木タカオ 撮影/森下光紹
柔和な表情だったヘッドライトは、吊り上がったスパルタンなフロントマスクへと一新。マルチリフレクターハロゲンバルブ式は従来型を踏襲した。
速度を右に、タコメーターをバーグラフ式で下段に、ギヤ段数を中央に表示する小型フル液晶マルチファンクションメーターはECOインジケーターも備えている。
インナーチューブ径41mmの正立式フロントフォークは、スプリングレートと減衰特性を見直し、加減速時の縦方向の動きを抑制。車体の前後挙動を最適化することで、よりスポーティな走りを実現した。ブレーキは282mm径ウェーブディスクと対向ピストン4ポットキャリパーの組み合わせ。
タンク同様に、フレッシュエアを吸気するエアスクープもまた新デザインを採用。力強さをより感じさせるスタイリングとなっている。
単に最高出力やトルク値を追求したのではなく、粘り強いトルク特性や扱いやすいコントロール感を実現した水冷DOHC4バルブ並列2気筒エンジン。
タンクカバーも形状が見直され、跨ったときのフィット感も向上。ライダーがより積極的にマシンをコントロールできるようになった。
前方はタンク側に10mm伸ばし、従来モデル比で約30%も着座面積を拡大したシート。ライディングポジションの自由度と乗り心地を向上し、ツーリングでの疲労度を低減。足つき性が良くなったことも見逃せない。
軽快なスタイルによく似合うショートマフラーは、チャンバータイプの2in1ダウンエキゾースト。マスの集中化に大きく貢献する。
左右非対称という凝った造形としたスチール製スイングアームは、ピボット部の剛性をあえて低めに抑え、乗りやすさや旋回性を高めている。スイングアームエンドのチェーン引きも個性的な形状だ。
前後ともに10本スポーク型の軽量アルミ製キャストホイールを採用。ウェーブ形状のブレーキローターは245mm径で、制動力もタッチも申し分ないもの。
ウイングレットを備えた新型ヘッドライトと合わすかのように、レイヤー構造の新シートカウルに埋め込まれテールライトもまた両サイドのエッジが立ち、立体的な形状に進化した。
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