

掲載日:2014年12月18日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真/山家 健一 動画/倉田 昌幸 衣装協力/HYOD
水冷4ストローク DOHC 90度Vツイン 排気量645ccエンジンは、カムプロフィールの変更により低中速域のトルクをアップ。低中速域でのVツインらしい鼓動感とトルク、高回転域での伸びのあるパワーが特徴。
フロントタイヤはチューブレスタイプのラジアルを採用。ホイールはSTD同様19インチだが、ワイヤースポークタイプとすることで耐衝撃性と走破性が向上。電子制御式ABSを標準装備。フロントフォークはプリロード調整のみの正立タイプを採用。
リアホイールは一般的なロードモデルと同じ17インチ。リアブレーキはシングルディスクにニッシン製キャリパーを採用(フロントはトキコ製)。スイングアームは強靭なアルミ押出し材を使用する。
先端がクチバシ状に尖ったデザインのフロントカウルを新採用。高い防風効果を発揮するスクリーンは固定位置を3段階に調整可能で、中段より上に24mm(後方8mm)、下に18mm(前方18mm)移動できる。
マフラーはシートレールに沿わせるレイアウトとすることでオーバーハング量を減らし、凝縮感とスポーティイメージを強調。マフラーにはバフ仕上げのエンドキャップを装着し、金属調シルバーのマフラーカバーで質感を高めている。
シンプルかつ機能的にまとめられたテールまわり。リアキャリアは樹脂製の軽量タイプで、純正トップケースの装着を考慮した堅牢な作りとなっている。
フューエルタンクは20リットルと標準的だが、燃費の良さで航続距離はフルタンクで400kmを確保。フロントカウル、タンクサイドカバーと一体化した流れるような局面で絞り込まれ、足着き性にも貢献。
シート表皮はエンボスロゴと赤いステッチを施したレザー調と、滑りにくいスエード調の組み合わせ。ローシート(標準-20mm)/ハイシート(標準+20mm)をオプション設定し、幅広いニーズに対応。
冷却性能と快適なライディングを両立させるラジエター導風板を設置。オイルクーラーは油温を安定させるため水冷式を採用し、ラジエターサイズの見直しと、導風板の装着により冷却効率を高めるとともに、足元にこもる熱を排出する機能を持たせている。
リアサスペンションには路面追従性の高いリンク式モノショックを継承。無段階調整の伸び側ダンピングアジャスターおよび、手でダイヤルを回せる5段階の油圧式プリロードアジャスターを装備。
メーター表示切替スイッチは、ハンドルから手を放さずに操作できるよう、左側のスイッチボックス前側に設置。慣れれば操作しやすい。
STD同様、スマートで見やすい多機能・コンパクトなメーター。左側にタコメーター、右側に輝度調整機能付大型液晶ディスプレイを配置。ギアポジションインジケーターや、3℃以下で点灯、5℃以上で消灯する凍結表示灯、燃費計、時計、オド、トリップなどを表示。
価格(消費税込み) = 95万400円
※表示価格は2014年12月現在
90度Vツインをツインスパーフレームに搭載する欧州で人気のスポーツエンデューロツアラー、新型Vストローム650をベースに、よりオフロードテイストを盛り込んだバリエーションモデル。
■エンジン型式 = 水冷V型2気筒 DOHC 4バルブ
■総排気量 = 645cc
■ボア×ストローク = 81.0×62.6mm
■最高出力 = 66PS(49kW)/8,800rpm
■最大トルク = 59Nm/6,500rpm
■燃料供給 = フューエルインジェクション
■トランスミッション = 6速
■サイズ = 全長2,290×全幅835×全高1,400mm
■シート高 = 835mm
■車両重量 = 214kg
■燃料タンク容量 = 20リットル
■Fタイヤサイズ = 110/80-19
■Rタイヤサイズ = 150/70-17
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