

掲載日:2013年03月07日 試乗インプレ・レビュー
取材・文/佐川 健太郎 写真・動画/MOTOCOM 衣装協力/HYOD
水冷4ストロークV型2気筒DOHC4バルブ645ccエンジンは、カムプロフィールの変更により低中速域のトルクをアップ。低中速域でのVツインらしい鼓動感とトルク、高回転域での伸びのあるパワーが特徴。
マフラーボディを前方に移動、シートレールに沿わせるレイアウトとすることでオーバーハング量を減らし、凝縮感とスポーティイメージを強調。マフラーにはバフ仕上げのエンドキャップを装着し、金属調シルバーのマフラーカバーで質感を高めている。
フロントホイールは安定性と走破性に優れる19インチを採用。標準装備の電子制御式ABSユニットも軽量化された。フロントフォークはプリロード調整のみの正立タイプを採用。
リアホイールは一般的なロードモデルと同じ17インチ。リアブレーキはシングルディスクにニッシン製キャリパーを採用(フロントはトキコ製)。スイングアームは強靭なアルミ押出し材を使用する。
燃料タンクは20リットルに小型化したが、燃費の良さで航続距離は従来と同レベルを確保。フロントカウル、タンクサイドカバーと一体化した流れるような曲面で絞り込まれ、足着き性にも貢献。
シート表皮はエンボスロゴと赤いステッチを施したレザー調と、滑りにくいスエード調の組み合わせ。ローシート(標準マイナス20mm)/ハイシート(標準プラス20mm)をオプション設定し、幅広いニーズに対応。リアキャリアは従来モデルのアルミ製から樹脂製に変更し、軽量化。純正トップケースの装着を考慮した構造となった。
従来型に対しスクリーン上端を30mm後退させることで風の巻き込みを低減し、高い防風効果を発揮。固定位置は3段階に調整可能で、中段のSTDより上に24mm(後方8mm)、下に18mm(前方18mm)移動可能。
スーパースポーツマシンと見紛うようなツインスパーフレームは、アルミ鋳造部材と押出部材で構成された高剛性タイプ。メインビーム下側に見えるV字型のパーツはエンジンハンガー。
冷却性能と快適なライディングを両立させるラジエター導風板を新たに設置。オイルクーラーは油温を安定させるために水冷式を採用し、ラジエターサイズの見直しと、導風板の装着により冷却効率を高めるとともに、足元にこもる熱を排出する機能を持たせている。
リアサスペンションには路面追従性の高いリンク式モノショックを継承。無段階調整の伸び側ダンピングアジャスター、および手でダイヤルを回せる5段階の油圧式プリロードアジャスターを装備。
メーター表示切替スイッチは、ハンドルから手を放さずに操作できるよう左側のスイッチボックス前側に設置。慣れれば操作しやすい。
視認性が高い多機能でコンパクトなメーターを採用。左側にタコメーター、右側に輝度調整機能付大型液晶ディスプレイを配置。ギアポジションインジケーターや、3℃以下で点灯、5℃以上で消灯する凍結表示灯、燃費計、時計、オド、トリップなどを表示。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!