



掲載日:2013年01月10日 試乗インプレ・レビュー
取材・撮影・文/淺倉 恵介

クロスプレーン型クランクシャフトを装備するエンジンの排気量は997cc。インジェクションシステムはライド・バイ・ワイア方式YCC-Tを採用。最高出力145PS/11,000rpm、最大トルク99N・m/10,000rpmを発揮する。

エキゾーストシステムは4-2-1-2方式の2本出しセンターアップタイプ。サイレンサーはチタン製で非常に軽量。ヤマハ独自の排気デバイスEXUPも装備している。テールランプはLEDを採用。

右ハンドルスイッチ中央部のスイッチは、D-MODEのモード切り替えスイッチ。押し込むごとに「STD」→「Aモード」→「Bモード」の順にループする。走行中でも切り替え可能。

左ハンドルスイッチにはトラクションコントロールのセッティング変更用スイッチが設けられる。シーソー式のスイッチで、上下いずれかを押すことで、1段階ずつトラクションコントロールの介入度合いが調整可能。

インスツルメンツパネルは、アナログ式タコメーターとマルチインフォメーションタイプの液晶パネルを組み合わせる。液晶パネル上部のバーグラフはトラクションコントロールのセッティングを、その下の「MODE」表示にD-MODEの選択モードが表示される。他の表示は、速度、水温、切り替え式のオド&ツイントリップ、時計、ギアポジションなど。

フロントブレーキは4パッド6ポットキャリパーに、φ310mmローターを組み合わせる。フロントフォークは左右独立減衰機構を採用するφ43mmの倒立式。右側フォークが伸び側減衰を、左側フォークが圧側減衰を担当する。

フロントブレーキのマスターシリンダーは、ブレンボ製セミラジアルポンプタイプを装備。

トップブリッジは、ヤマハのモトGPマシンYZR-M1のそれをモチーフにしたもので、肉抜きが多く施されているタイプ。トリプルツリーの剛性バランスを最適化した、最新のデザインだ。

アッパーカウル内部には、走行安定性に寄与するステアリングダンパーも標準装備する。

スイングアームはヤマハの得意とするCFダイキャスト製。鋳造ながら高い強度と柔軟性を持ち、肉厚を自在に変えることにより理想的な剛性バランスを実現している。

リアショックユニットは圧側ダンパーが高速側/低速側それぞれ調整可能な2ウェイタイプ。プリロードコントローラーも油圧式を装備する。

リアブレーキはφ220mmのソリッドディスクに、ニッシン製シングルピストンキャリパーを装備。

ステップは可変2ポジション式を採用。ライダーの体格やライディングスタイルに合わせたアジャストが可能。

ヘッドライトはプロジェクター式をデュアルで装備。ポジションランプはLED化されて、グリル下側に沿うようにリフレクターを設置。ポジションランプ点灯時には、リフレクターがアイラインのように輝く。

燃料タンクは天地方向に長い形状とされ、マスの集中に貢献。また、ガソリン量の増減による、車体重心位置の変化が少ない形状とされている。燃料タンク容量は18リットルを確保する。

タンデムシートの面積は小さく、2人乗りはエマージェンシー用と考えたい。タンデムシート裏には、引き出し式の荷掛けループを4つ装備する。

タンデムシートは脱着可能で、タンデムシート下には小物入れが用意されているが、容積は小さく書類プラスアルファの容量しかない。








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