ホンダ VFR1200XD MUGEN – DCT搭載のビッグアドベンチャーツアラー

ホンダ VFR1200XD MUGENの詳細写真

ニューミッドコンセプトやVFR1200Fなど、最近のホンダ車に共通イメージの賢そうなフロントマスク。ネジ留めで２段階に高さ調整可能なスクリーンや、ハンドガードが標準装備されている。『無限』デカールがフロントカウルに貼付される。

76度のＶバンクを持つ水冷４ストローク SOHC ４バルブＶ型４気筒エンジンは、軽量・コンパクト化を図るため１気筒あたり４本のバルブを１本のカムシャフトで駆動させるホンダ独創のユニカムバルブトレインを採用。ベースになった VFR1200F の国内仕様（111PS）を上回る129PSを発揮。フレームはアルミ鋳造の高剛性ダイヤモンドタイプ。

ステンレス製の『無限』スリップオンサイレンサーを装着。ストレート構造により排気効率をアップさせるとともに軽量化にも貢献。スポーティなV4サウンドを演出する。

簡単な操作で上質なスポーツライディングを楽しむことを目指した、デュアル・クラッチ・トランスミッションも第２世代に進化。よりスムーズなライディングを目指し「ATモード」走行中に任意で変速した場合でも「ATモード」に自動復帰する機能、および「MTモード」では連続シフト操作に対する制御の高速化を実現している。

フロントブレーキはニッシン製キャリパーにφ310mmダブルディスクの組み合わせ。前後連動により適正な制動力配分を行う、コンバインドABSを標準装備。ホイールは前後ともオフロード走行に適したワイヤースポークタイプで、フロントサイズは19インチ。カートリッジタイプのφ43mm倒立フォークを採用。

片持ち式のプロアームには、静粛性と耐久性に優れるシャフトドライブシステムを内蔵。ピボットシャフトをフレーム貫通により、安定して締結できるオフセットピボットとすることで、軽量化を図りながら剛性を高めている。

プロリンク式リアサスペンションには、手でダイヤルを回して簡単に調整できる油圧プリロードアジャスターを装備。前後サスペンションともプリロードと伸び側ダンパーの調整が可能だ。

航続距離を伸ばす大容量21.5リットルの燃料タンクを装備。タンクサイドの樹脂製カバーがスタンディングポジション時のホールド感を高めている。このあたりはオフロードを意識したデザインだ。

グラブバーを兼ねたリアキャリアは耐荷重10kgの樹脂製で、オプションのトップケースを装着可能。また、シートレールは頑丈なスチール製で、シートカウル脇にパニアケースも装着可能。シート下スペースは小さめ。

ハンドル右手元にモードスイッチを設置。「ATモード」には走行状況に応じて的確なシフトアップ／ダウンを自動的に行う一般走行用の「Ｄモード」とスポーツ用の「Ｓモード」を設定。

「MTモード」は左手の人差し指で操作するシフトアップスイッチと親指で操作するシフトダウンスイッチにより任意に変速できる仕組み。スイッチボックス右側にはパーキングブレーキを装備する。

コックピットは専用設計。液晶ディスプレイ上段にバーグラフ式のタコメーター、下段はスピードメーターを中心に燃料残量、平均燃費、距離、水温、気温、時間、距離などをデジタル表示。ニュートラルランプ右横の“TC”マークはトラクションコントロールの表示で、ON／OFFはフロントカウルサイド右上にあるボタンで行う。