

掲載日:2011年01月27日 試乗インプレ・レビュー
スーパースポーツの運動性能はそのままに、日常での実用性とツーリングもこなせる快適性を持ち合わせるなど、新たなカテゴリーとしてカワサキが自信を持って送り出したニューモデル。エンジンや車体などの基本パッケージは、2010年にフルモデルチェンジした Z1000 をベースとしている。これにフルカウルを施し、高速移動におけるクルーズ性能を高めているのが特徴だ。
1,043cm3 水冷並列4気筒 DOHC16 バルブエンジンは、F.I.マップの最適化と2次減速比の変更により、リニアなレスポンスと伸びやかな加速を実現。軽量高剛性を誇るアルミフレームは5ピースキャスト構造で、エンジン上部をメインチューブが通るバックボーンタイプの採用によりスリムな車体に仕上がっている。ダウンドラフトスロットルボディを採用することで、従来はボトムリンクが占有していたスペースに大容量プレチャンバーを配すことが可能になり、サイレンサーの小型軽量化に成功するとともに、ショックユニットを水平に配置したホリゾンタルバックリンク式リアサスペンションを実現。これらの組み合わせによって大幅なマスの集中化を達成している。
足回りの充実にも目を見張るものがある。サスペンションは倒立フォークを含めて前後フルアジャスタブルタイプを採用。ラジアルタイプのマスターシリンダー&キャリパーに加え、バネ下重量を低減する軽量6本スポークホイールの採用により、スーパースポーツ顔負けの強力かつコントローラブルなブレーキ性能を獲得している。
また、調整式のウインドスクリーンを装備し、風防性も高めるとともにタンク容量も 19L に拡大。肉厚のシートとグラブバーを装備するなど、本格的なツーリング性能が与えられている点も、Z1000 とはキャラクターを分ける部分である。
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