

掲載日:2010年03月25日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
多くのスーパースポーツが不得意とする回りこんだ低速コーナーも、豊かな低中速トルクを駆使すればスポーティにクリアできる。公道上におけるZX-6R最大の武器。
ミドルクラス・スーパースポーツとしては異例とも言える豊かな低中速トルクを誇る水冷4ストローク4バルブDOHC並列4気筒エンジン。街中の走行すら得意科目だ。
スロットル開度に応じて官能的かつ刺激的な排気音を奏でるショートマフラー。エンジン下部にはプリチャンバーを装備する。試乗後、最も記憶に残っていたのはこの排気音だった。
軽量化とマスの集中、車体のスリム化に貢献する高剛性フレーム。エンジンのあり余るパワーを受けても「しなり感」は少なく、ハンドリングはシャープかつスパルタンだ。
スタビライザーと一体でプレス成型された極太のリアスイングアーム。高剛性なのはもちろん、気分を盛り上げるアピアランスも十分だ。チェーンとのタイトな位置関係にも注目。
オーリンズ製ステアリングダンパーとショーワ製ビッグピストンフロントフォークの豪華装備。圧伸両側のダンパーはこの位置からマイナスドライバー1本で調整可能だ。
リアサスペンションは質感もまずまずで、もちろんフルアジャスタブル。圧側ダンパーは低速・高速が個別に調整可能だ。街乗りメインであれば圧伸ともに緩めると劇的に乗り易くなる。
300mmディスクとニッシン製ラジアルマウント4ポットキャリパーからなるダブルディスクブレーキ。ディスクのペータル形状は食い込みよりも放熱性を重視したデザインか。
小径ながらコントロール性に優れるリアブレーキ。フロントのみでも制動力は十分だが、車体の安定性確保とリアホイールの高速回転を制御・減速するという意味でも有効だ。
フロントブレーキはラジアルポンプマスターで制御。ソフトでコントロールの幅も広いがタッチはやや曖昧な印象。これは好みが分かれるところだろう。
スパルタンな印象が支配的なステップまわり。ステップ外側に滑りにくいローレット加工とするなど、作りも丁寧。ブレーキペダルはステップ同軸とされる。
シフトアップインジケーター搭載の多機能メーターユニット。8,000rpm~16,000rpmがグリーンのゾーンとなっているが、その遥か下から実用的なトルクが発揮される。
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