

掲載日:2008年10月23日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
以前W650を試乗したことがあるため、W400は気になる存在だ。排気量と比較的コンパクトになった車体サイズがどのような走りを見せてくれるのか、期待を胸に秘めてまたがってみた。まず感じたのは、シート高の低さ。身長174cmの筆者だと、両足ともべったりつくほど。幅が狭められたハンドルはさほど窮屈ではなく、小柄な方でも安心できそうなポジションだ。早速エンジンに火を入れて走りだしたが、発進時はやはりW650に比べ低速トルクが物足りない。排気量の差、といってしまえばそれまでかもしれないが、もう少し下に振っても良いのでは、と感じた。しかし、走り出してしまえばそこまで気になることもなく、エンジンを少し回し気味にすれば小気味良い走りが楽しめる。
特にそれはワインディングに入ってから顕著で、スポーツバイクのように高回転域までスムーズに回り、意識してスロットルを開けていけば想像以上にスポーティなライディングが楽しめる。車体自体は安定志向なのでシャープなコーナリング、というわけにはいかないが、コーナーへの進入をしっかりと定めてやれば、あとはスロットルにあわせてオン・ザ・レールで立ち上がっていってくれる。足つきがよくレトロなバイク、ということで街中向けとばかり思っていたが、ここまで元気の良い走りを見せてくれるとは意外だった。W650がトルクを楽しみながらのんびりと走るバイクとすれば、W400はエンジンを回して元気よく走るバイクという印象だ。特に、W400の走りは外観から想像する以上にスポーティなもの。純正ではバーハンドル仕様だが、ビンテージレーサー風なセパレートハンドルと組み合わせれば、エンジンのキャラクターとあいまって面白くなりそうだ。W400に乗っていると、走るだけでなく「ココをこういじればもっと面白くなるんじゃないかなぁ…」と、そんな想像が次々と沸いてくるのが印象的だった。
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