モトグッツィ V7 Classic
モトグッツィ V7 Classic

モトグッツィ V7 Classic – 新しくて懐かしいスタイル

掲載日:2008年09月11日 試乗インプレ・レビュー    

構成/バイクブロス・マガジンズ編集部

モトグッツィ V7 Classicの特徴

モトグッツィ V7 Classicの画像

オリジナルへの敬意と新解釈が作る
新しくて懐かしいスタイル

一言で言うと、美しい。それこそがV7クラシック最大の特徴であり美点だ。1967年に登場したV7と同じホワイトのボディに、レッドとブラックをあしらい、現代風にアレンジされたスタイルは、非常に品のある美しさだ。各部のメッキパーツも効果的に配されており、シンプルなスタイルにマッチしたアクセントとなっている。また、注目したいのは個性的な形のタンクで、またがった瞬間ぴたりと足が納まる絶妙の形状。クラシカルなイメージを演出しているタックロールタイプのシートも、座ると心地よいホールド感だ。ついルックスばかりについ目が行ってしまうが、バイクとしての造り込みも相当なもの。ポジションの快適さや足の自由度が高いステップ位置なども含めて、ただのリバイバルモデルではないことを感じさせてくれる。

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忘れてはならないモトグッツィ伝の縦置き90°Vツインエンジンは、現代の技術でコンパクト化。しっかりと存在感を主張しながらも横へ張り出しが押さえられており、スリムな車体に対して良好なバランスを保っている。特にまたがったライダーから見ると、空冷フィンの並びが主張しながらもバイク全体のまとまりを崩さないように仕上がっており、走る前にじっくりとながめてしまった。どこか懐かしいようで、新しいのがV7クラシック。紛れもないニューモデルではあるのだが、オリジナルのスタイルをうまく解釈しなおしているため、「ああ、これが現代のV7なのだ」と有無を言わさず納得させられてしまうのだ。同じようなコンセプトのクラシックテイスト・バイクは多いが、オリジナルへの敬意と新解釈という点で、V7クラシックは1枚上手と言えるだろう。

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伝統の縦置き90°Vツイン

V7からはじまった縦置き90°Vツインエンジンはモトグッツィの象徴とも言えるもの。リバイバルモデルであるV7クラシックには、高い信頼性と低燃費を誇るブレヴァ750用をベースにしたエンジンが搭載されている。

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美意識を感じさせるボディライン

1960~70年代のイタリアンバイクのデザインをリスペクトしたカラーリングとボディラインが特徴的。タンク形状、シートはもちろん、スポークホイールや葉巻型マフラーなど、当時のスタイルを思い起こさせる。

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もう一つの個性、シャフトドライブ

モトグッツィのもう一つの特徴はシャフトドライブだ。Vツインエンジンと同じくV7から採用されており、現在のラインナップすべてが同機構を採用。メンテナンス頻度の低減と、走行時の静音化に貢献している。

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メーターはこだわりの美しさ

クロームメッキのリングがあしらわれた2眼式メーターは、70年代に採用されていたヴェリア製のものをほうふつとさせる。盤面の文字や目盛りもクラシカルで美しい。液晶部は時計や外気温計の機能も備える。

モトグッツィ V7 Classicの試乗インプレッションは次ページにて

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