

掲載日:2007年10月10日 試乗インプレ・レビュー
構成/バイクブロス・マガジンズ編集部
「こんなにバイクって快適なものだったのか!」。それがGSX1400のファーストインプレッション。大柄にみえてコンパクトな車体にまたがり、クラッチを軽くつなげば、大排気量エンジンが生み出す莫大なトルクが車体を軽く押し出す。とにかく一度動き出した後の軽やかさは、見た目や国産最大排気量、などといったことをすっかり忘れさてくれるものだ。特に低速から中速域にかけてのなめらかな加速は素晴らしく、GSX1400のフューエルインジェクションと、ECMによって制御されるSDTV(スズキデュアルスロットルバルブ)の完成度の高さをには目を見張るばかり。もちろん、ただスムーズなだけでなく、油冷エンジンがもつ硬質で力強いレスポンスはしっかりと楽しめるようになっており、水冷でも空冷でもないスズキ独自の鼓動を感じさせてくれる。
今回の試乗では街中を中心に郊外まで走ったが、どのステージも不安なく走れる上に余計なストレスを感じさせない。絶対的な速度という面では最新スポーツにはかなわないが、ストリートにおいて十分に「盛り上がる」回転域まで使えるGSX1400は、エンジンを使って走る楽しさがある。トルクとレスポンスの良さの効果は抜群で、右手にあわせて自在に操れることができるのだ。その結果が生み出すライディングフィールは快適の一言。タイトな峠に入ってしまうと重さのネガな面が出るかもしれないが、それ以外のシーンで不満を感じることは少ないはず。ポジションも見た目よりコンパクトで、走り出せば一体感は高い。ただ、少しだけハンドルが遠めに感じるのが玉にキズかもしれないが、これは後からでも調整が効くもの。それよりも、見た目に似合わぬ軽快な走りと乗りやすさには驚くばかりだ。
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