カワサキ ZX-10R【2007】 – 無駄をそぎ落とされた鋭いボディ

こんな方にオススメ

ホットな性能を求めるライダーに
乗りこなして欲しい

ZX-10Rをおすすめしたいライダーは、何と言っても「バイクで走る」ということを追求したい人。取っ付きはよくても限界が高いスーパースポーツだけに、完全に使い切るには流してばかりではダメで、積極的にバイクを乗りこなしていくという意思がなければ真髄は楽しめない。また、ポテンシャル向上のため潔く街乗り装備を廃しているので、日常の足やツーリングに、という使い方をするのが厳しい可能性がある。バイクでスポーツすることが大好きで、サーキット走行でも満足のいくマシンが欲しい、というならZX-10Rはかなり魅力的な1台だ。ライムグリーンの本物は、乗りこなすだけの価値があるだろう。

総合評価

乗れば心が震えて高ぶる
骨太のスーパースポーツ

バイク乗りというものには、誰もが少なからずスピードや性能に関する憧れがあるもの。国産4気筒スポーツのトップカテゴリで磨かれたポテンシャルと、速く走るということを追求した機能美はやはり心惹かれるポイントだ。スーパースポーツは難しいという話も聞くが、それは当然でこれだけの性能のマシン、誰にでも簡単に使いこなせるはずがない。国産スポーツバイクはハイスペックゆえに入り口は広いが、本当の性能を引き出すには乗り手にもそれなりのものが要求されるのは言うまでもないだろう。ZX-10Rでのライディングは、簡単に終わりが見えないからこそ楽しいのだ。

そして、走りに特化しているということ＝純粋に走るということを楽しめる、ということでもある。ZX-10Rは、走ろうとするライダーの意思に応えるだけの性能を持つ1台だ。バイクにスポーツを求める人なら、是非一度体験して欲しい。乗れば心震えるほどの研ぎ澄まされたライディングフィールは、スポーツバイクとしての真髄をきっと感じさせてくれるだろう。

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