掲載日:2012年08月08日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/淺倉 恵介
マーナ 850GT ABS はアプリリアのネイキッドスポーツですが、他と違う最大のポイントは、オートマティックトランスミッションを備えていることです。クラッチは自動円心式、ミッションは電子制御式の CVT で、オートマティックモードのほか7速のシーケンシャルマニュアルトランスミッションモードも選択可能です。また、オートマティックモードにおいても出力モードが変更可能で、トルク変動の少ない、滑らかでリラックスした走りを提供する「TOURING」、高回転域のパワーを楽しめる「SPORT」、急激なトルク変動を抑え、雨天や悪路に適した「RAIN」の3モードから選ぶことができます。マニュアルモードでのギア選択は、手元のスイッチと一般的なフットペダル、双方での操作が可能となっています。
エンジンは排気量 839cc のアプリリアが得意とするVツインで、シリンダー挟み角は90度。ボア×ストロークは 92×69mm のオーバースクエアタイプで、高回転まで気持ちよく回る特性を持っています。最高出力は 76.1ps を 8,000 回転で、最大トルクは 7.45kgf を 5,000 回転で発生させます。最高出力は数値的に目立つものではありませんが、ストリートを走る上で必要十分なパワーを備えています。また最大トルクは、排気量を考えるとなかなか豊かだといえるでしょう。このあたりは長年スポーツバイク用のVツインエンジンを作り続けてきたアプリリアならではです。そのエンジンを抱えるフレームは、スチールパイプのトレリスフレームで、エンジンの後バンクを包み込むようにパイプを配置したフレームは、軽量にして高い剛性を誇り、スポーティな走りの実現に貢献しています。フロントブレーキキャリパーは高剛性なラジアルマウントタイプを採用。アプリリア独自の2チャンネル ABS を装備し、ストッピングパワー的にも安全性の面でも、最高レベルのシステムです。通常、燃料タンクが置かれる場所にはフルフェイスヘルメットが収納可能なコンパートメントスペースとされており、更にスペース内には携帯電話ホルダーや 12V 電源ソケットも装備しています。スポーティな走りと、日常使用に便利なアイテムを満載しているのが、マーナ 850GT ABS なのです。
「ニューミッドコンセプト」シリーズのネイキッドスポーツという位置づけで、ホンダ独自のオートマティックミッション、デュアルクラッチトランスミッションを搭載する。
スクーター的な車体構成を持つが、動力性能的にも運動性能の面でもスクーターの域を超えた走りの性能を持っている。最新モデルでは加速性能が向上し、更なる速さを身につけている。
ホンダのお家芸、V4エンジンを搭載したGTスポーツ。デュアルクラッチトランスミッションを採用し、オートマティック走行の利便性と、マニュアルミッションの楽しさを両立。
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