掲載日:2012年03月28日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/淺倉 恵介
1400GTR は、カワサキのフラッグシップである ZZR1400 をベースにして作られた、大陸横断ツーリングに対応した長距離ツアラーです。エンジンは圧縮比が落とされ、インジェクションシステムのスロットルボディ径が小径化されるなどの改変が施され、最高出力は ZZR1400 に比べると4分の3程度に落とされていますが、中低速は強化されツーリングに適した出力特性が与えられています。また、可変バルブタイミング機構を搭載するなど、ZZR1400 には存在しない 1400GTR だけのメカニズムも備えているのです。電子制御も進んでおり、荒れた路面でのグリップレベルを確保するトラクションコントロールシステム「KTRC」や、燃調を希薄燃焼マップに切り替えて燃焼効率を向上させる「フューエルエコノミーアシスタントモード」や、走行中の燃料消費効率をモニターし、低燃費走行が実現できていることを報せる「エコノミカルライディングインジケーター」も装備しています。
車体はフレームこそ ZZR1400 をベースにしてはいますが、シャフトドライブ化によりリア周りは全く独自の設計が与えられています。リアサスペンションはシャフトドライブ特有の、スロットル操作時のテールリフトを抑制する「テトラレバーリアサスペンション」を採用し、自然なライディングフィールを実現。ウインドプロテクションを重視した大柄なカウリングは、長距離ツアラーである 1400GTR ならではの装備だと言えます。キャリアと、片側で約10kgの積載量を確保したパニアケースを標準装備し、積載量も充分。無段階で高さ調整が可能な電動式スクリーンも装備しているなど、ツアラーとしての資質は非常に優れたものになっています。
『1400GTR』 というネーミングはヨーロッパの一般仕様モデルに与えられたもので、北米では 『Concours 14』 という車名で販売されています。1400GTR と Concours 14 は基本的に同じ車両になりますが、仕向地に合わせた改変が施されているので細部やスペックは多少異なります。Concours 14 は、アメリカで警察用車両として採用されている実績があります。過酷な使い方をされる警察用車両には、バイクとしての性能はもちろん耐久性や信頼性が高いレベルで求められます。1400GTR と Concours 14 の警察用車両への採用は、走行性能とタフさの面で、高い評価を得ている証明なのです。
独自のデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)を搭載し、スムーズでギアチェンジ時にも駆動力が途切れない。ミッションはAT/MTの切り替えが可能。
ヤマハの本格長距離ツアラー。ABSを標準装備するなど安全面への配慮も充実。クラッチ操作が不要のセミATミッション「YCC-S」搭載モデルもラインナップ。
BMWが4輪で得意とする直列6気筒エンジンを搭載。1,600ccという大排気量が生み出すパワーと、6気筒ならではのスムーズなフィーリングが快適な走りを実現。
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