掲載日:2011年03月22日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/伊丹 孝裕
世界的に人気の高いスーパースポーツ“YZF-R1”のエンジンを搭載し、2008年から国内に投入されたネイキッドモデルです。そのパフォーマンスをサーキットではなく、ストリートやツーリングで味わえるように仕立てられているのがポイントと言えるでしょう。
エンジンのベースとなったのは、2004年型の YZF-R1 用。フルパワーなら 170ps を超えるユニットですが、FZ1 への転用にあたって、徹底的に扱いやすさが重視されています。もちろん軽量コンパクトな水冷4ストローク並列4気筒5バルブという基本はそのままに、圧縮比やカムプロフィール変更、クランク慣性マスのアップといった改良が加えられ、実用域でのパワフルさとスムーズさを両立したスペックが与えられたのです。フレームは金型鋳造のオールアルミを採用。縦・横・ねじれ方向の剛性バランスを最適化するためにミリ単位での設計が繰り返されたほか、ピボットやヘッドパイプ周りの設計が見直され、シャープな旋回性と高い安定性を両立させています。また、フロントフォークは YZF-R1 譲りの 43mm 倒立フォークを採用しながらも独自の機構が盛り込まれています。これは、圧側の減衰力は左側、伸び側の減衰力は右側のフォークでそれぞれ独立して発生させるというもので、モトGPマシン YZR-M1 からのフィードバックとして知られています。この他、フロントブレーキキャリパーには高負荷が掛かっても安定した制動力とコントロール性を発揮する、ワンピースキャリパーを装備。このように、サーキットやレースにも耐えうるポテンシャルを、アップライトなポジションで場所を選ばず誰にでも引き出せるようにセットアップされている点が FZ1 の魅力でしょう。
フルパワーの逆輸入車か国内仕様か迷うモデルですが、中古車の数はそれほど多くないのが現状です。
ZRX1200の後継として2009年に発売。スタイルはキープコンセプトながら、ミッションの6速化や前後ペタルディスクの採用など、よりスポーツ性能が高められた。
異形2灯式ヘッドライトなど、アグレッシブなスタイルを持つハイパフォーマンスネイキッド。超低重心設計から得られるハンドリングの安定感は目を見張るものがある。
2011年型としてフルモデルチェンジを受けた元祖ストリートファイター。こちらも特徴的なフロントフェイスを持ち、パワフルかつフレキシブルなエンジン特性で人気。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!