ハーレーダビットソン スポーツスターS(2021)

掲載日:2021年11月25日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

Harley-Davidson Sportster S (2021)
Harley-Davidson Sportster S (2021)

水冷60度V型ツインを搭載
新しくなったスポーツスター

ハーレーダビッドソンのスポーツスターが新しくなりました。エンジンは従来の空冷45度Vツインから水冷60度のVツインとなり、シャーシ構造も一新。完全に生まれ変わった新世代のモデルです。今回発売のスポーツスターSは、シングルシートや2本出しのハイマウントエキゾーストで往年のフラットトラックレーサーを思わせる外観に仕上がっています。また、丸形のメーターユニットも、クラシカルな雰囲気を狙ったデザインです。

パワーユニットはRevolution Max1250Tという、デュアルオーバーヘッドカムシャフトと可変バルブタイミングを採用した排気量1,252ccの水冷V型2気筒です。アドベンチャーモデルのパンアメリカ1250と同系統のエンジンですが、トルク重視のセッティングによって3,000~6,000rpmの低中回転域で最大10%のトルクアップが図られています。エンジンの圧縮比は12、最高出力は121PS、最大トルクは6,000回転で125Nmを発生。ライディングモードは、スポーツ、ロード、レインの3つのほか、カスタムモードも用意しています。

新しくなった車体骨格にも注目です。エンジン自体に剛性を持たせ、そこにフロント、ミッド、テールの各セクションのフレームを締結する構造により、車両の重量軽減と良好なハンドリングを実現しました。また、このフレーム構造は車両の低重心化にも貢献。車両重量は228kgと従来のスポーツスターに比べ大幅に軽く仕上がっています。

エレクトロニクス関係では、コーナリングABS、コーナリングトラクションコントロール、クルーズコントロールなども搭載。特徴的な横長のヘッドライトはLEDです。丸形メーターには4インチのTFT液晶ディスプレイが使われ、メーター、インジケーター表示のほか、ブルートゥース通話やライディングモードのセレクトにも対応。左右のハンドコントロールのスイッチでそれらの各機能にアクセスできます。そのほか、車両には携帯端末などの充電に便利なUSB-Cポートも装備しています。

車両価格は消費税10%込みで185万8,000円より。車体色はビビッドブラック、ミッドナイトクリムゾン、ストーンウォッシュホワイトパールの3種類です。

ハーレーダビットソン スポーツスターSのここがポイント!
  • ● 迫力の2本出しハイマウントエキゾースト
  • ● 従来型より大幅に軽い228kgの車両重量
  • ● 125Nmを発生するトルクフルな水冷Vツイン

ハーレーダビットソン スポーツスターSのライバルはこれだ!

  • BMW
    R nineTスクランブラー

    アップライトなポジションで走りを楽しめるスクランブラースタイルのヘリテイジモデル。エンジンは空油冷1169ccの水平対向2気筒。税10%込みで202万7,000円より。

  • トライアンフ
    ボンネビル ボバー

    ハードテイルルックの車体にフローティングアルミシートを採用したボバースタイルモデル。高トルク型の1,200cc水冷並列2気筒を搭載。税10%込みで182万6,000円より。

  • モトグッツィ
    V9ボバースポーツ

    V9ボバーをベースに、シングルシートやオーリンズ製リアショック、アルミのサイレンサーなどを装備。空冷853ccの縦置きV型2気筒を搭載、税10%込みで134万2,000円。


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