BMW S1000R (2021)

掲載日:2021年09月28日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

BMW S1000R (2021)
BMW S1000R (2021)

異型ヘッドランプでイメージ一新
S1000RRベースのロードスター

S1000Rは、スーパースポーツモデルS1000RR譲りのエンジンとシャーシを持つロードスターです。フロントのカウリングをなくしてすっきりとした車体に、バーハンドルを使った自由度の高いライディングポジションを採用しています。この2021年モデルでは従来の二眼ヘッドライトから単眼の異型LEDヘッドライトに変更、エンジンはS1000RR用をベースに5kgも軽量に仕上げました。また4~6速のギヤ比をロングレシオ化することで、騒音を抑えるとともに燃費も向上させています。

並列4気筒のエンジンは高回転型のスーパースポーツ用がベースですが、中回転域の特性を最適化し、3,000rpmで80Nm以上のトルクを発生、5,500から12,000rpmの範囲では90Nm以上のトルクを発生するパワーユニットに仕上げました。最高出力は121kW(165PS)/11,000rpm、最大トルクは114Nm/9,250rpm。このエンジンを操るために電子制御システムも大幅にアップグレードしています。なお、燃料消費率はWMTCモードで16.12km/L、燃料タンク容量は16.5Lです。

車体骨格のフレックスフレームや吊り下げ式のスイングアームもS10000RR用がベースです。エンジンにも車体の剛性を負担させることでライダーの膝周りがスリムなフレーム設計とし、より自由度の高いリラックスしたライディングポジションを実現しています。また新採用のスイングアームは軽量化にも貢献。車両重量は従来モデルに比べ6.5kgも軽くなりました。

S1000Rはスタンダードモデルのほか、キーレスライドや電子制御サスペンションなどを装備した「プレミアムライン」、Mカラーや専用ホイールを採用した「Mパッケージ」など上級モデルもラインナップ。車両価格はでスタンダードモデルで178万円、プレミアムラインが198万7,000円、Mパッケージが214万3,000円。最上位のプレミアムラインMパッケージは235万円。いずれも消費税10%込みです。

BMW S1000R (2021)のここがポイント!
  • ● 中速回転域を最適化したパワフルな4気筒エンジン
  • ● 乗車姿勢の自由度を広げるスリムなフレックスフレーム
  • ● 象徴的なカラーリングのMパッケージもラインアップ

BMW S1000R (2021)のライバルはこれだ!

  • ヤマハ
    MT-10 ABS

    YZF-R1のプラットホームを使ったストリート向けのスポーツモデル。クロスプレーン型クランクの4気筒は最高出力118kW、価格は消費税10%込みで170万5,000円。

  • スズキ
    GSX-S1000

    ストリートファイタースタイルのビッグネイキッド。エンジンはGSX-R1000譲りの水冷4気筒をリファインして搭載。最高出力110kW、価格は消費税10%込みで143万円。

  • カワサキ
    Z1000

    迫力のスタイリングと強力な加速のエンジンが持ち味のスーパーネイキッド。最高出力104kWの水冷4気筒を搭載。車両価格は消費税10%込みで117万1,500円。


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