スズキ GSX-S1000(2021)

掲載日:2021年08月17日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

SUZUKI GSX-S1000(2021)
SUZUKI GSX-S1000(2021)

モデルチェンジで電子制御も大きく進化
外観はよりストリートファイターらしく

GSX-S1000は998ccの4気筒エンジンを搭載したネイキッドバイクです。初代モデルが発売となったのが2015年で、モデルチェンジを果たしたこの2021年型は2代目となります。今回の変更では、シャープな外観デザインでストリートファイター色を強めたほか、エンジンは排ガス規制をクリアしながらも出力を向上。電子制御関係も大きく進化し、より扱いやすく、そしてスポーティな乗り味に仕上がりました。

エンジンはスーパースポーツモデルのGSX-R1000用をベースに、ストリート向けのチューニングを施して搭載。カムシャフトのプロフィールを見直し、電子制御スロットルも採用し、最高出力は110kW(150PS)/11,000rpm、最大トルクは105Nm/9,250rpmに。高出力化と同時に日常的に使う低中速のトルクも引き上げ、全回転域に渡ってのパフォーマンスとコントロール性を確保しました。また加速時に効率よく駆動を伝達しシフトダウン時にはスリッパークラッチとしても働くクラッチアシストシステムも採用しています。

電子制御関係では、3種類のモードから選べるドライブモードセレクターや5段階から選択可能なトラクションコントロール、双方向クイックシフトなどを採用し、より快適に走行できるようにしています。サスペンションはフロントに倒立式のフルアジャスタブルフォークを、リアには伸側ダンピングとスプリングプリロードの調整が可能なショックユニットを採用。燃料タンクはサイズ感をそのままに容量を2L大きくして19Lに、ハンドルはアルミのテーパーバーを新たに採用しています。

ヘッドライトは六角形LEDを縦に配列した2灯式です。インストルメントパネルにはフル液晶ディスプレイの多機能タイプを装備。そのほか、発進時のエンジン回転の落ち込みを緩和するローRPMアシストや、始動時にスタートボタンを押し続ける必要がないスズキイージースタートシステムも採用。車体色はトリトンブルーメタリック、グラスマットメカニカルグレー、グラススパークルブラックの3種類。車両価格は消費税10%込みで143万円。発売は8月4日です。

スズキ GSX-S1000のここがポイント!
  • ● GSX-R1000用をベースとするパワフルなエンジン
  • ● 縦2灯LEDヘッドランプのユニークなフロントフェイス
  • ● 扱いやすいアップライトなライディングポジション

スズキ GSX-S1000のライバルはこれだ!

  • ホンダ
    CB1000R

    高張力鋼のモノバックボーンフレームにCBR1000RR用をベースとする水冷直列4気筒を搭載した大型ネイキッド。最高出力107kW、価格は消費税10%込みで167万900円。

  • ヤマハ
    MT-10

    アルミ製デルタボックスフレームにクロスプレーン型クランクシャフトの水冷並列4気筒を搭載。最高出力は118kW、車両価格は消費税10%込みで170万5,000円。

  • カワサキ
    Z1000

    迫力あるスタイルの車体に水冷並列4気筒を搭載するスーパーネイキッド。強力な加速や切れのあるハンドリングも魅力。最高出力104KW、消費税10%込みで117万1,500円。


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