スズキ Vストローム1050XT

掲載日:2020年06月30日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/杉山 研二

スズキ Vストローム1050XTの画像
SUZUKI V-STROM 1050XT

モデルチェンジでVストローム1050XTに名称変更
1036ccのV型2気筒は78kWに出力アップ

2020年4月発売のVストローム1050XTは、従来のVストローム1000XTを全面改良した新型のアドベンチャーツアラーです。水冷90度Vツインエンジンの排気量は従来と同じ1036ccですが、電子制御スロットルの採用や吸排気タイミングの調整により最高出力は5kW増しの78kW(106ps)/8,500rpmに。また、ドライブモードセレクターも採用し、走行シーンに合わせて出力特性を3種類から選べるようになりました。

外観デザインは1988年発売のDR750Sがモチーフです。鳥のくちばしを思わせるフロントまわりに、角型のLEDヘッドライトを組み合わせ、力強いイメージに仕上げました。サスペンションは、フロントの倒立式フォークに無段階ダンピングアジャスターとスプリングプリロードアジャスターを装備。リアショックには伸び側減衰力調整機構と、工具なしで調整可能なノブ式プリロードアジャスターを採用。燃料タンク容量は20Lです。

同時発売のベーシックなVストローム1050に対し、このVストローム1050XTはワイヤースポークホイールやナックルカバー、エンジンを囲うアクセサリーバー、そしてアンダーカバーなどを採用し、よりアドベンチャー色の強いパッケージとしています。そのほか、工具不要で11段階の高さ調整ができるウインドスクリーンや、二段階の高さ調整が可能なシート、センタースタンドなどで使い勝手も向上。シート高は850/870mmです。

電子制御システムにもVストローム1050XT専用の機能が盛り込まれています。6軸式となったIMU(慣性計測装置)の情報は、車体のバンク角に応じてABSを制御するモーショントラックブレーキ、坂道発進時に後退を抑えるヒルズホールドコントロール、下り勾配に応じてABSを制御するスロープディペンデントコントロールで活用。また、車両の荷重に合わせて制動力を補正するロードディペンデントコントロールや、アクセル操作なしで巡航できるクルーズコントロールも採用しました。

Vストローム1050XTのメーカー希望小売価格は、消費税10%込みで151万8,000円。車体色はイエロー、ホワイト/オレンジ、ブラックの3種類です。

スズキ Vストローム1050XTのここがポイント!
  • ● DR750Sをモチーフとする力強いスタイリング
  • ● 最高出力78kWに向上した水冷Vツインエンジン
  • ● アドベンチャー感を強めるXT専用装備の数々

スズキ Vストローム1050XTのライバルはこれだ!

  • ホンダ
    CRF1100Lアフリカツイン アドべンチャースポーツ

    容量24Lの燃料タンクや大型スクリーンを採用したアフリカツインのツーリングモデル。エンジンは水冷2気筒で最高出力は75kW、価格は消費税10%込みで180万4,000円。

  • BMW
    R1250GS

    空水冷の水平対向2気筒を搭載するアドベンチャーモデル。可変カムシャフト機構を採用し、出力は100kW。燃料タンク容量は20L。消費税10%込みで255万3,000円から。

  • トライアンフ
    タイガー900ラリー

    888ccの水冷3気筒エンジンを搭載したアドベンチャーモデル。最高出力は70kW、燃料タンク容量は20L、サスペンションはShowa製。消費税10%込みで166万6,000円。

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