掲載日:2010年01月22日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
カワサキが誇るベストセラーであるゼファーシリーズは、1980年代の性能偏重時代からシーンが転換するきっかけとなったベストセラー。1989年にデビューしたゼファー400の大ヒットを受け、翌年追加されたのが今回ピックアップする「ゼファー750」です。懐古的なコンセプトで原点回帰を目指したシリーズのコンセプトをより色濃く反映し、ラインナップの中でも最も“Z2”に近いスタイルを持ったモデルとなっており、近年のバイクとは違う柔らかな曲線で構成されたルックスで人気を博しました。搭載されているパワーユニットはZ650B(ザッパー)をベースとした空冷2バルブエンジンで、パワーこそ控えめなもののノスタルジックなフィーリングを楽しめるもの。足回りこそ現代的とは言え、過剰にパフォーマンス寄りにならないものに留められています。1996年にはキャストホイールでなくスポークホイールを装備したRSが追加されさらにラインナップが充実しますが、残念ながら排気ガス規制の強化によって2007年で販売終了となりました。モデル末期のカラーラインナップはZ2を意識させるものが設定されており、最終型となる「ゼファー750ファイナルエディション」では、現代のZ2と言いたくなる美しい出で立ちで登場。有終の美を飾りました。
さて、絶版車となってしまったゼファー750ですが、中古車市場での人気は非常に高く、モデル後期になると新車以上の価格設定となっているものが多いようです。リーズナブルな車両を探そうとすると、どうしても低年式車両になってしまう傾向があります。まれに新車が見つかることもありますが、こちらもプレミア価格となることがほとんど。販売終了後3年となる今も値下がりの傾向は見えないので、良質な車両を見つけた場合は速めにアクションを起こす必要があるでしょう。現在の2輪ラインナップでは代替できない存在感は格別、まさに手に入れる価値のある1台と言えます。カワサキの伝統を受け継ぐジャパニーズ・スタンダード・ネイキッドを、貴方も手に入れてみませんか?
前年に発売されたゼファー400の記録的ヒットを受け、ザッパー系エンジンを搭載して1990年にデビュー。スペック的には目立ったポイントは無いが、名車・Z2をほうふつさせる流麗なフォルムと、ナナハンならではの軽快感と乗り易さが支持され人気モデルとなる。
基本諸元などに変更は無く、年式ごとの差異はカラーリングの違いが主となる。1996年に発売されたゼファー750RSは、ホイールを3本スポークのキャストホイールからクラシカルなスポークホイールへと履き替えたモデルで、エンブレムなどのデザインも一部異なっている。より懐古色を強めたモデルだが、こだわりあるファンから熱烈に支持された。
人気モデルだったゼファー750だが、環境基準の強化の波には逆らえず2007年で販売終了となった。最終型にはZ2の火の玉カラーを再現した“ゼファー750ファイナルエディション”が設定され人気を博し、一部では定価以上の価格で取引されていた。後継モデルは発売されておらず、中古車市場では現在も価格の高騰が続いている。
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