スズキ GSX-S1000F ABS

掲載日:2016年02月09日 バイク購入ガイド        件のユーザーレビュー

文/淺倉 恵介

スズキ GSX-S1000F ABSの画像
SUZUKI GSX-S1000F ABS

ネイキッドスポーツの軽快感と
フルカウルモデルの快適性を両立

GSX-S1000F ABSは、スズキ製ネイキッドスポーツの旗艦モデルGSX-S1000 ABSの兄弟車として誕生したスポーツモデルです。エンジンや車体といった基本コンポーネンツをGSX-S1000 ABSと共有し、フルカウルを装備することで高速走行時の快適性を引き上げています。重量的にはデメリットとなるフルカウルを装備しながらも、重量増はわずか5kg。前後サスペンションは専用セッティングで、重量増により鈍重なハンドリングに変化しているようなことはありません。走りのキャラクターもGSX-S1000に負けず、シャープな運動性を確保しています。ネイキッドモデルの軽快な運動性と、フルカウルの快適性を高次元で両立した万能スポーツモデルだと言えるでしょう。

スズキの最速スーパースポーツ、GSX-R1000由来のエンジンは、最高出力145PSを発揮。200PSが当たり前になったリッタースーパースポーツ用のエンジンがベースになっていることを考えると、数値だけを見ればローパワーに思うかもしれませんが、そう断ずるのは早計です。GSX-S1000F ABSに搭載されるエンジンのベースとなったのは、歴代GSX-R1000の中でもロングストロークタイプで、トルク特性に優れていたことで知られたもの。そのエンジンをストリートでの使用に的を絞って手を加え、あらゆる回転域でパワーを引き出せるようにモディファイされているのです。先進の電子制御、3モード・トラクション・コントロール・システムとABSを標準装備し、安全性が高められていることも注目ポイントです。

軽量で高剛性なアルミツインスパーフレームは専用設計品。アップライトなポジションと、810mmという低めのシート高を実現し、取り回し性に優れるところも好ポイントです。ブレンボ製ブレーキキャリパーを採用する等、豪華な装備も魅力。所有感を満たし、走りは軽快かつ快適。所有する喜びも感じられる一台に仕上げられています。

スズキ GSX-S1000F ABSのここがポイント!
  • ● フルカウルを装備しながら軽快な走りを実現
  • ● 全域で扱いやすくパワフルなエンジン特性
  • ● トラクションコントロールやABSなどの電子制御を採用

スズキ GSX-S1000F ABSのライバルはこれだ!

  • カワサキ
    ニンジャ1000 ABS

    ネイキッドスポーツをベースにフルカウルを装備させるという、逆転的発想コンセプトの火付け役。軽快感溢れる走りの楽しさと、快適性と実用性を高次元で両立している。

  • ホンダ
    CB1300スーパーボルドール ABS

    ビッグネイキッドのベストセラーモデル、CB1300SFにハーフカウルを装備し、ユーティリティとコンフォート性を向上。大柄な車体に見合わぬ運動性を誇る。

  • BMW Motorrad
    S1000XR

    BMWのネイキッドスポーツS1000Rをベースに、ハーフカウルを装着。車体も専用設計で、よりツアラー指向が強いモデル。BMW得意の電子制御デバイスを満載。

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