掲載日:2017年06月16日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/杉山 研二
カワサキがZシリーズの最上位機種としてラインナップするスーパーネイキッドです。アルミツインスパーフレームに最高出力104kW(141ps)/10,000rpmのハイパワー水冷4気筒を搭載し、外観もそのパフォーマンスにふさわしい野性味溢れるフォルムです。国内仕様も用意された2017年モデルでは、ウインカーにZらしいシャープなデザインを採用、リアのインナーフェンダー形状も変更しました。
エンジンはECUのセッティングでスムーズなパワー特性となり、快適性を向上すると同時に環境性能も確保。また蒸散ガスを抑止するエバポレーターも装備し、排気系ではメイン及びブレキャタライザを変更してユーロ4に対応。サスペンション関連では、フロントフォークのセッティングを変更しアグレッシブなライディングフィールを維持しつつ快適性を向上。リアサスペンションはリンク比を変更してホイールトラベルを従来より13mm大きい135mmに。同時にリアダンパーのセッティングも見直し安定性を高めました。
リアブレーキはパッドの材質とリターンスプリングを見直してコントロール性を向上。クラッチレバーは5段階の調整ダイヤル付きとなり、ミラーは鏡面の可動範囲を拡大。インストルメントにはギアポジションインジケーターやシフトアップインジケーターを装備し、時計は12時間制と24時間制表示の選択ができるようになりました。車体色はブラック/グリーンのツートーン、価格は税8%込みで114万4,800円です。
なお上記標準モデルのほか、2017年からはレーシングスペックのブレーキとサスペンションを装備した「Rエディション」も登場。フロントにはブレンボ製ラジアルマウントのM50鋳造モノブロックキャリパーを採用。外周に放熱性を高める溝を掘った310mm径のセミフローティングディスクと組み合わせ、強力な制動力と緻密なコントロール性を実現。またレバー操作のダイレクト感が向上するステンレスメッシュのブレーキホースも採用。リアショックにはリモートタイプのプリロードアジャスターが付いたオーリンズのS46DR1Sを装備。そのほかブラック/グレーの車体にビビッドイエローグリーンのグラフィックを配したカラーリングや、Zマークが型押しされたシートも専用品です。
Rエディションは海外向けのモデルですが、日本でも6月上旬よりブライトから発売予定。参考価格は税8%込みで141万4,800円となっています。
YZF-R1のプラットフォームを使うネイキッドモデル。エンジンはクロスプレーンコンセプトの997cc並列4気筒。クルーズコントロールを標準装備。税8%込みで167万4,000円。
野獣をイメージしたワイルドなフォルムに、ストリート用にチューニングしたGSX-R1000ベースのエンジンを搭載。トラクションコントロールも採用。税8%込みで113万1,840円。
アルミのツインスパーフレームに、1,050ccの並列3気筒を搭載。ツインヘッドライト、片持ちスイングアーム、シート下のツインサイレンサーなども特徴。税8%込みで145万円。
Z1000はカワサキが海外向けに発売するストリートファイターイメージのビッグネイキッド。2014年モデルでは“Sugomi(凄み)”をコンセプトに掲げ、外装デザインを中心に大胆な変更が行われました。まず誰もが目を奪われるのは、限りなく低い位置まで下げられたヘッドライトカウルでしょう。ヘッドライトはリフレクターレスのLED4灯式で、ロービームは中央2つ、ハイビーム時には4灯すべてが点灯します。また、スリムなテールカウルの採用でリア周りもコンパクトになりました。贅肉をさらにそぎ落とし、凝縮感を高めたイメージです。
パフォーマンス面でも、Sugomiのコンセプトは貫かれています。エンジンはボア×ストロークが77×56mmの水冷4気筒で、100.9kWの最高出力を誇ります。ファンネル長は2ロング、2ショートから4ロングへと変更され、スロットルレスポンスを改善しました。インテークカムシャフトの作動角と最大リフト量も変更し、低中回転域での性能向上でエキサイティングな走行フィーリングを実現。ECUの新たなセッティングとそれに合わせた減速比の調整で加速感度を向上。これらの改善の結果、以前のモデルからの特徴だった中回転域でのパンチを残しつつ、よりダイレクトなスロットルレスポンスを得られるようにしました。また燃料タンクは従来の15から17リットルへと容量アップし、航続距離を延ばしています。
シャーシもまた、ダイレクトなレスポンスを実現するものです。アルミニウム製ツインチューブフレームに組み合わせるリアフレームは、短く、そしてスリムになり、軽量化とマスの集中化に貢献。ホイールは軽量な6本スポークタイプとなりました。さらにフロントフォークにはSFF-BP(セパレートファンクションフォークとビッグピストン)を採用。SFFは調整機能を左右の各フォークに分けたもので、左にはプリロード調整、右には減衰調整の機能を持たせています。またフォーク内部の減衰ピストンを大きくすることで、減衰圧を抑えながら減衰力を確保、同時に動きもスムーズにしています。
標準モデルのカラーリングは、フラットエボニー×メタリックスパークブラック、キャンディバーントオレンジ×メタリックスパークブラックの2種類で、参考小売価格は119万8,800円(消費税8%含む)です。
2014年モデルでは上記の標準車のほか、ABSを装備したスペシャルエディションもラインナップ。新しいABSユニットは流体圧力により正確なブレーキングを実現し、さらに流体圧力センサーがブレーキング時に発生するリアのバタつきを抑制します。車体カラーはゴールデンブレイズドグリーン×メタリックグラファイトグレイ。参考小売価格は126万3,600円(消費税8%含む)です。
モタードイメージの個性的なデザインが特徴のスポーツネイキッド。リニアな特性の3気筒エンジンや装備重量188kgの軽量な車体が、俊敏で力強い走りを実現する。
スーパースポーツモデルS1000RR由来の水冷直列4気筒エンジンを搭載すネイキッドモデル。最高出力は115kW。選択可能なライドモードやレースABSも採用。
鋼管トレリスフレームに並列4気筒エンジンを搭載したハイパフォーマンスネイキッド。シリンダーヘッドにはラジアルバルブを、サスペンションはフルアジャスタブルを採用。
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