掲載日:2012年11月21日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/淺倉 恵介
バンディット1250 ABS は、直列4気筒エンジンを搭載する、スズキのビッグネイキッド。そのルーツは1995年発売の 『GSF1200』 で、スズキ伝統の油冷エンジンを搭載した、パフォーマンスに優れたビッグネイキッドとして誕生したものです。当時のネイキッドは、過去の名車をモチーフにとった懐古的なデザインのマシンが主流でしたが、現代的なデザインワークとメカニズムが持たされた GSF1200 は、新時代のスタンダードバイクとして高い評価を得ました。その GSF1200 の輸出仕様車の車名が 『Bandit1200』 で、2000年に行われたモデルチェンジから、国内仕様もバンディット1200を名乗るようになりました。その後、2006年モデルをもって油冷エンジン搭載車の生産は終了。2007年モデルから完全新設計の水冷エンジンを採用した、現行モデルに連なるバンディット1250ABSが販売されています。
バンディット1250 ABS のエンジンは、排気量 1,254cc の水冷4サイクル DOHC 4バルブで、107N・m という強大な最大トルクをわずか 3,500rpm で発生させます。低回転域で高トルクを発生させ、強烈な加速力と乗りやすさを両立しているのは、GSF1200 の頃から受け継がれる伝統的なパワー特性です。フューエルインジェクションには、スロットルボディに2枚のスロットルバルブを配した SDTV (Suzuki Dual Throttle Valve)を採用。ライダーが直接操作するメインスロットルバルブに加え、ECM が最適な開度を判断して開閉するサブスロットルを有し、リニアなスロットルレスポンスと低中回転域でのトルクアップを実現。排出ガスの清浄化にも貢献しています。また、車名に ABS とあるように、ABS を標準装備していることも見逃せません。ABS ユニットは ECU と一体化したコンパクトなもの。1秒間に約 100 回車速を検知し、自然で安定した ABS 動作を実現しているのです。
シート高は 795mm と 815mm の2段階調整式で、幅広いライダーの体格に合わせたアジャストが可能になっています。バイクの顔ともいえるヘッドライトは、斬新なイメージを持つ異形マルチリフレクタータイプを採用。バリエーションモデルとして、フルカウル仕様の 『バンディット1250F ABS』、ハーフカウル仕様の 『バンディット1250S ABS』 もラインナップされています。
ビッグバイクらしい大柄な車体と、その車格に見合わない乗りやすさを持つビッグネイキッドのベストセラー。ハーフカウル仕様のSB、ツーリング装備を強化したSTも人気。
FJ1100由来の歴史ある空冷4気筒エンジンを搭載。空冷エンジンならではの美しい造形は、エンジンが剥き出しのネイキッドマシンでは、ルックス上大きなポイント。
スタイル優先と考えられていたネイキッドというジャンルに、過激な走行性能を持ち込みトレンドを変えたZRXシリーズ。最新モデルであるZRX1200ダエグも、走りの良さが光る。
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