
オービトロンのフリクションフリーシステムは、バイクが帯びている静電気を除去してバイク本来の性能を引き出すアイテムであり、パワーモジュールはその中核となる装置である。では、具体的にパワーモジュールでどのような効果が体感できるのか。レーシングライダーの中冨伸一選手を中心に話を聞いてみた。
バイクの車体に取り付ける、オービトロンのフリクションフリーシステムのパワーモジュール。これは一体どういうものなのか? まずはランドマスター・ジャパンの金光利久氏に、パワーモジュールの仕組みについて聞いてみた。
「パワーモジュールは、放射線を発生する天然鉱石と触媒となる金属板を組み合わせて電子を発生させる装置です。空気が乾燥する季節、金属に触れて“バチッ”と衝撃が走るのは高電圧の静電気で、これはアースで逃げるのですが、低電圧の静電気は留まってしまう性質があります。この低電圧の静電気が抵抗となり悪さをするため、これをパワーモジュールで発生した電子を使って中和させるのです」(金光氏)
中冨伸一選手は、このパワーモジュールを自家用車に装着してその効果を体感している。
「私の車は結構距離を走っているAT車(輸入車)で、変速ショックが大きかったのですが、それが無くなってスムーズに走れるようになりました。また、知り合いでドゥカティに乗っている友人にパワーモジュールを装着してもらったところ“乗りやすくなった”と言っていました。ただ、こういったパーツを見せると“速くなるの?”と質問されるのですが、パワーモジュールはパワーアップするものではなく、愛車本来の性能を引き出すものだと話しています」(中冨選手)
「パワーモジュールはエンジン内の静電気を中和しますので、エンジンブレーキなどもマイルドになります。そのため、バイクならシングルやツインエンジンなどはエンジンブレーキが緩和され、振動も低減されるなどの効果を感じやすいと思います。パワーモジュールは、いわゆる点火系を強化するパーツとは異なります。そのため、バイクに装着してすぐに効果を体感できるものではありません。バッテリーに繋げることで、車体全体の静電気を徐々に中和していきますので、一週間から十日ほどすると、その効果がより体感できると思います」(金光氏)
オービトロン、フリクションフリーシステムのパワーモジュールは、天然鉱石とレアメタルを使用した金属板を組み合わせた“コア”の枚数の違いで、筐体の大きさが異なっている。もちろん、大きいほど高い効果を得られる。
中冨伸一選手は自家用車などにパワーモジュールを装着してその効果を体感済み。また、バイクに乗る友人にパワーモジュールを貸すなど、その効果を体感してもらっているという。ただ、エンジンブレーキがマイルドになるため、エンジンブレーキを多用する人は注意が必要、と話す。
パワーモジュールはバッテリーのマイナス端子に繋げるだけでOK。ただし、その効果はすぐに表れるものではなく、一週間から十日ほど装着したままにしておくと、車体の静電気が徐々に中和されていき、その効果をより体感できるようになる。
パワーモジュールは大きいほど効果も高いが、バイクの場合はスペースの都合にもよるし、大きいものほど高額となる。そこでお勧めとなるのが、小型の『クアッドプラス』や『デュアルプラス』で、コンパクトで装着しやすく、価格的にはこの2つが導入しやすい価格帯となっている。
オービトロンを扱うスクーデリアオクムラの奥村裕氏も、自家用車にパワーモジュールを装着している。ちなみに奥様の車にも装着しており、輸入車のディーゼルエンジン車だが、ディーゼル車でもその効果が体感できているという。
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オービトロンをはじめチタンボルトやアクスルシャフトなど、車やバイクの性能向上に繋がる商品を販売するランドマスタージャパンは2010年に設立。オービトロン、パワーモジュールは2014年より発売を開始している。