掲載日:2019年12月25日 バイク購入ガイド 件のユーザーレビュー
文/杉山 研二
XSR700は、シンプルな構成の車体に688ccの直列2気筒エンジンを搭載したネオレトロスタイルのロードスポーツバイクです。外装パーツには往年のスポーツモデルを思わせるデザインを採用、ヘッドライトから燃料タンク、シートに掛けてのボディラインは水平基調をモチーフとしています。アルミの素材感を活かした車体各部のパーツ類も、ヘリテージモデルらしい佇まいを表現します。またXSR700は、カジュアルに走れる車両特性に仕上げられているのも特徴です。
上位機種のXSR900がネイキッドスポーツのMT-09をベースとしたネオレトロであるのと同様、このXSR700はMT-07がベースモデルです。エンジンやフレーム、足周りなどのプラットフォームはMT-07と共通のものを使い、ヤマハらしいスポーティな乗り味を踏襲。一方、ボディデザインの変更に伴いハンドル位置はより高く、より手前に移動し、アップライトな乗りやすいライディングポジションとなっています。シート位置はMT-07に比べ、わずかに高くなっています。
エンジンは、スロットル操作に対してリニアなトルク特性が得られる270度クランクの直列2気筒です。使用頻度の高い3,000~6,500rpmで粘り強いトルク特性を発揮し、特に4~6速ではギヤ比との相乗効果で扱いやすい仕上がりとなっています。例えば街なかでの低速走行ではシフトダウンせず滑らかに加速することもでき、アクセルのオン・オフで爽快なライディングを楽しめます。最高出力は54kW(73ps)/9,000rpm、60km/h走行時の定地燃費は38.4km/Lです。
車体色はマットブルー、マットグレー、レッドの3タイプ。マットグレーは、タンクカバーにバフ掛け処理を行いマットのクリア塗装を施しています。車両価格は消費税10%込みで91万6,300円です。