掲載日:2026年04月08日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち


90年代初頭、レプリカブームからネイキッドへ。スピードを追い求めないバイクの人気が徐々に高まっていた。
そんな時代の中、ヤマハからSRV250が誕生。速さや数値には縛られない、バイク本来の質感や美しさを楽しみたい。走りの楽しさと所有感を満たしてくれる、大人向けの250㏄ロードバイク、“トラディションナルVツイン”がSRV250だった。
エンジンはアメリカンのビラーゴ250をベースにした空冷V型2気筒。ロングストロークならではの低回転域での粘り、Vツイン特有の排気脈動・鼓動感などが特徴だった。
高張力鋼管のダブルクレードルフレームによって操縦安定性とクラシカルな外観を両立。タイヤサイズを前後18インチとすることによって、ライダーのハンドリングに忠実なコーナーリングを可能にしていた。
だが、何より一番の魅力は高品質な造り込みとデザインの美しさ。メッキパーツの防錆処理や高品質な塗装などは、250㏄クラスとは思えない仕上がり。さらにVツインエンジンの造形美、細身の燃料タンクとクラシックなフォルム、クロームメッキのショートメガホンマフラーなど、どれもが一級品だった。
「磨く喜び」「心地よいVツインサウンド」「ゆっくりでも楽しい」など多くの魅力を持っていたSRV250。93年には、ツートーンカラー、サブタンク付きリアサスペンションのSモデルが誕生。その後、イタリアン・カフェレーサースタイルのルネッサ(1996年)へそのエッセンスは引き継がれて行った。








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