掲載日:2022年07月08日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
売れ行き好調だったホンダのスクーター「タクト」、その上位モデルとして1982年に登場したのが「リード」だった。ヤマハでいうと「パッソル」と「ベルーガ」のような関係になるのかな?
軽量で扱いやすさを追求していたタクトに比べて、リードは大型でパワーがあった。さらにデザインも新鮮、スポーティーな走りが楽しめることから、これまでスクーターを敬遠していた若い男子から強い支持を得た。
中身も充実していた。新開発のトルクセンサー付Vマチック式の2ストエンジンを搭載。最高出力も5PSとスクーターとしてはかなりパワフルだった。前輪サスペンションは路面からの衝撃をやわらげるボトムリンク式、後輪には振動吸収性の高いオイルダンパーを採用、ワンランク上の乗り心地を実現していた。
加えて、扱いやすいオートチョークとオートコック、セルスターターを採用。キー付フロントグローブ・ボックス、シートポケットなど使い勝手を追及。
デザインと機能性ではフロント周りが充実。ウインカーランプとヘッドライトが一体化したメーターバイザー付きのフロントグリルは、これまでになかったニュースタイル。さらにスピードメーターや各種インジケータランプなどもスポーツカーのように、美しくレイアウトされていた。
ちなみに広告では当時大人気だったプロテニスプレーヤー、ビヨン・ボルグを起用。リードはスポーティーなスクーターという印象を植え付けた。
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