掲載日:2022年03月18日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
1967年に発売され、その愛くるしさから大人気となったミニレジャーバイク、ホンダのモンキー。その兄弟分、ゴリラが1978年に生まれた。
4ストエンジンやフレーム、8インチのミニタイヤなどはモンキーと同じ。全長約1.3mしかない小さなボディに、9リットルのビックタンクを取り付けたことで、見た目は激変、ゴリラ化した。ゴリラは前後にキャリアを装備。シートも肉厚、アップハンドル、スポーツ性の高いマニュアル式クラッチ+4速ミッション採用など、モンキーよりも操縦性、実用性が高かった。また航続距離は長く、荷物もたくさん積めることから、ロングツーリングも可能。そこが車に積んで現地で使用するレジャーバイク、モンキーと大きな違いだった。
1978年に登場後、カラーリングを変更したり、圧縮比変更により最高出力3.1PSにアップしたり、パールシルキーホワイトの特別仕様車を発表したり。人気の一台となっていたが1988年モデルを最後に生産終了となった。
ゴリラを惜しむ声が高まったことから10年後の1998年。12Vエンジンを搭載したゴリラが復活。残念ながらフロントキャリアはなくなってしまったが… ファンは歓喜の声を上げた。1999年には限定3500台でライトカバー、前後フェンダー、スイングアーム、ホイールなど全身メッキパーツのメッキゴリラを発売。大きな話題を呼んだ。その後もモデルチェンジをしながら販売されたが、2007年の排出ガス規制に適合できず、再び生産終了に。いま再び、ゴリラ125として復活が期待されている。
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