掲載日:2021年07月30日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
女優の八千草薫さんがイメージキャラクター、「やさしいから好きです」のCMコピーで話題となったヤマハ パッソル(1977年発売)。エンジンをカバーで覆い、衣服が汚れないようにレッグシールドを装備、ステップスルーで両足を揃えて乗れるなど、女性ユーザーを意識した内容から支持を得て大人気になったパッソル。その後、ソフトバイク市場はスクーターへと傾倒していった。
翌年ヤマハはパッソルよりも一回り大きなボディの兄貴分、上級クラスのパッソーラを発売した。全長55mm、全幅10mm、ホイールベース40mm延長など、大型化することで乗り心地を格段にアップさせた。さらにオートチョーク付き&2速オートマチックエンジンを搭載。最高出力もパッソルは2.3PSに対してパッソーラは2.8PS。パワーをアップしたことで、走りに安定感と余裕が生まれた。
ヤマハのソフトバイクは『かろやかパッソル』と『のびのびパッソーラ』の2タイプ体制となった。さらに新しいテレビCMもスタート。「妹もよろしく」「やさしいから乗っています」のキャッチフレーズと共に八千草薫さん、さらに水沢アキさんが登場。話題を呼んだ。テレビCMから流れてくる映像、美しいオーストラリアの景色の中を走るパッソル&パッソーラの姿は印象的だった。
1981年にはパッソルをベースに作られた、センターにリアサスペンションを備えたスポーツバージョン、パセッタが登場。3タイプ体制となった。ちなみにパセッタのイメージキャラクターはフィギアスケートで活躍した渡辺絵美さんだった。
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