掲載日:2021年06月04日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
モンキーやダックスでレジャーバイクのジャンルを確立していたホンダが、新しいレジャーバイクとして登場させたのがR&P。ちなみにRIDE(ライド)and PLAY(プレイ)の略で、乗って楽しみ、創造するこころという意味らしいです。創造とはカスタマイズのことで、初代はガソリンタンクやフェンダー、サイドカバーが無地で、ステッカーを貼ったりペインティングしたり、自分でデザイン(&DIY)できるようになっていました。もうひとつの創造は前後に装備された大型キャリア。到着地でキャンプなどが楽しめるように、たくさん荷物を積めるようになっていました。
レジャーバイクとしては足回りが充実。乗り心地に優れたサスペンションを前後に採用。フロントはスポーツモデル「CB50」に採用されていた正立フォーク、リアサスペンションはツイン型で5段階調節可能なダンパーを装備していました。タイヤはグリップ力の高い特殊パターンの10インチ、4.0Jワイドホイールに5.40ワイドタイヤを装着。このタイヤはR&Pの大きな個性になっています。個人的にはミドルアップのブラックマフラーがワイルドでクール。これらのテイストは後続モデル、モトラへと引き継がれて行きました。僕は1987年にモトラでオーストラリアを一周、砂漠のオフロードを3000キロ以上走破しましたが、R&Pで行っても面白かったと思っています。
CB50と同系の空冷4ストOHC単気筒の縦型エンジン、5速ミッションを採用していたこともあり、ミニバイクレースでも大活躍。その後はカスタムバイクとしても人気に! 様々な層から広く愛される原付バイクとなりました。
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