掲載日:2020年11月06日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
ホンダの原付はスーパーカブが代名詞になっているが、ホンダのファミリーバイクの元祖は?と聞かれたら何と答えるだろう。ほとんどの人が「ロードパル?」と答えると思うが、実はその10年前にルーツとなりそうなバイクが存在していた、リトルホンダだ。わかっていると思いますが、サッカーの本田圭佑は関係ありませんよ~(笑)
初代リトルホンダ、P25が発売されたのは1966年。女性ユーザーをターゲットに開発された、自転車感覚で乗れるモペットで、乗り降りしやすいように低床式フレームを採用。外観はほぼママチャリです。ちなみにエンジンは空冷4サイクル単気筒OHCでリアホイールに搭載されていた。
その3年後にバージョンアップしたPC50(イラストのモデル)が登場。内容を充実させたことで大人気となった。スーパーカブと同じ位置にOHVエンジンを搭載、もちろん女性でも扱いやすいようにギアチェンジはなし。さらに乗り心地を良くするためにフロントはボトムリンク式、リアはスイングアーム式のサスペンションを採用(P25はリジッドだった)、加えてタイヤサイズを大型化することで安定感もUPした。レッグシールドを付けることで足元の汚れを防止したり、バッテリーを搭載してライトやウインカーも明るくしたり、全てがユーザーの視点に立つ改良であった。
70年代ヨーロッパで大人気だったモペット。日本のリトルホンダも好評だった。その後はパワーがある2ストのロードパルが大ヒット。ペダル付きモペットは1984年に発売されたピープルを最後に、姿を消した。
愛車を売却して乗換しませんか?
2つの売却方法から選択可能!