掲載日:2019年10月18日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
1970年代“レジャーバイク”がブームになった。レジャーバイクは車のトランクにバイクを積み込んで出かけ、旅先で乗って楽しむ小さなバイクのことで、アメリカンカルチャーのひとつ。当時のどれだけの日本人がこのスタイルで楽しんでいたのかわからないが、ホンダのモンキーやダックス、ヤマハのミニトレなどはレジャーバイクと呼ばれ、一つの人気ジャンルになっていた。バンバンに付いているRVはレクレーションビークルの略で、同じような意味を持っている。
お笑い芸人千鳥のネタではないが、バンバンはとにかく“クセがスゴイ”(笑)。まず目を引くのが極太バルーンタイヤ。発売当時のことは知らないが「なんだ、この太いタイヤ!」と驚いたに違いない。見た目はバギーに近く「バンバンならどんな悪路でもバンバン走れるぜっ!」と絶対に誰かが言ったと思う(笑)。
さらにユニークなのはエアポンプが付属していること、それも車体と一体化しているところがスゴイ。使用状況に合わせてタイヤの空気圧を調節するためらしいが、こんなことを想定したバイクって他にあるのかな?
それから分厚く幅広のロングシートも特徴的。これなら長時間を走ってもお尻が痛くならない。短時間を楽しむレジャーバイクが、ロングツーリングも楽しめる仕様になっている? まあデザイン優先でこうなっただけだと思うが……(笑)とにかく個性的。
同コンセプトと雰囲気を再現したモデル、バンバン200が2002年に再登場。2017年まで販売された。
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