掲載日:2024年12月27日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
2000年代、ストリートを中心に巻き起こったのが「ビックスクーターブーム」。それよりはるか昔、1986年に登場したスクーターがホンダのフュージョン(FUSION)だ。
ホンダ初の250㏄スクーター、スペイーシー250フリーウェイから2年後に生まれたフュージョン。ちなみにフュージョンは英語で「融合」や「結合」という意味。当時のスクーターとしてはかなり大柄で、1,625mmの超ロングホイールベースと665mmの低シート高が大きな特徴だった。
スクーターならではの快適な乗り心地と取り回しやすさを追求。大型の段付シートでふたり乗りも余裕。リヤダンパーは乗車人数や荷物の搭載など、荷重に応じて5段階の調整が可能に。リアシート下に大型トランクルームがあり、ヘルメットが2個収納できるようになっていた。
エンジンは水冷4サイクル・244cc単気筒。ワイドレシオのトルクセンサー付Vマチック(無段変速)の採用によって滑らかな加速を実現。また風から受ける疲労を軽減させるために大型のウインドシールドとサイドバイザーを装着していた。12リットルの大型ガソリンタンクなども相まって、ロングツーリングも得意だった。ここまで聞くと人気が出そうなのだが、残念ながら当時の若者たちには刺さらなかった。
数回のマイナーチェンジを経て1997年に販売終了となったが、2000年代にビックスクーターブームが到来、昔のフュージョンがカッコイイと注目を浴び2003年に再発売!都会のストリートはフュージョンフリークで溢れた。
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