掲載日:2024年12月13日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
1983年、スズキから250ccクラスの量産車初となる水冷4ストDOHC直列4気筒エンジンを搭載したGS250FWがデビュー、話題になった。それから2年、その血統を受け継ぐGF250が登場した!
エンジンは同じ水冷4ストDOHC直列4気筒、最高出力を38PS→41PSまでパワーアップ。だが一番の変化したのはウエイト。乾燥重量157kgと250にしてはヘビーだったボディを、フレームや各車体部品の軽量化を図ることで139kgまでスリムアップ! ストリートで、ワインディングで軽快な走りを実現した!
またサイクロンタイプの4into1エキゾーストによって、中・低速から高速までパワーバンドを拡大。小気味いい排気音も新たな魅力に加わった。足回りはフロントに“ANDF”を進化させた“PDF”を装備し、コーナーリングやエンジンブレーキ時の安定性が向上。さらにリアもディスクブレーキ化、サスペンションが最新のモノサスのEフルフローターになるなど、ワンランクアップした内容になっていた。
前モデルの欠点だった重さと遅さを克服、足つき性の良さなどから気軽に楽しめる直列4気筒バイクとして人気になった。しかし、売り上げの面ではライバルのヤマハFZ250PHAZERとホンダのCBR250Rに大きく水をあけられていた。そこで86年型では最高出力を45PSへアップ、さらにハーフカウル&フロントWディスクのGF250Sや、アンダー&シングルシートカウルを装備したGF250Sスペシャルなどで対抗した。その血統は1989年のバンディット250へと受け継がれていくこととなる。
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