掲載日:2019年08月23日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
数年前からテレビで「ハスラー」という名が聞こえるようになった。テレビに出てくるのは軽自動車だが、僕にとって「ハスラー」はバイクの名前としての親しみが大きく、その響きはどこか懐かしかった。
スズキのオフロードバイクと聞いて、まずハスラーが思い浮かぶのが僕らの世代(50代)。そこでいつ頃から販売されたバイクか、調べてみることにした。するとワークスモトクロッサーRH68の技術をフィードバック、“モトクロスのスズキ”の権威をかけ作られたバイクが1969年デビューのハスラー(TS)250であることがわかった。
走破性の高さから、人気を集めたハスラーはその後TS250を中心にTS400、TS185、TS125、TS90、TS80など様々な排気量をラインナップ。その末っ子としてハスラー50が1971年にデビューした。ロータリーバルブエンジンをパイプバックボーンフレームに搭載。50ccにしては前後輪が17インチ、車格が大型だったことからオフロードバイクの入門車として高く評価された。
その後、1978年に大きくモデルチェンジ、パワーリードバルブエンジンにクレドールフレームが採用され、マフラーもアップ型に変更された。1983年からエンジンは水冷に。さらにタイヤはフロント21インチ、リア18インチのフルサイズになり、サスペンションはモノサスに進化。ハスラー50はモデルチェンジを繰り返しながら進化を続けた1971年から2000年まで約30年間生産されるロングセラーモデルとなった。ちなみに今回描いたのは1979年発売されたモデル。
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