レトロバイク・グラフティ第137回YAMAHA SEROW225(ヤマハ セロー225)1985年

掲載日:2024年10月11日 レトロバイク・グラフティ    

イラスト・文/藤原かんいち

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ヤマハが新たに創造した『マウンテントレール』という世界

ヤマハのオフロードバイクの歴史を語る上で、忘れられてはいけない1台がある。それが1985年に誕生した『マウンテントレール』セローだ。

開発コンセプトは”大自然の中へ!”。トレール(ケモノ道)を走るため力強い中低速トルクを重視したエンジンを搭載。藪の中や岩場など困難な場所を足こぎで進めるようにシート高を低目に設定。さらに転倒したマシンを引き起こすためのグルップ、ハンドルスタンディングを車体の前後3か所に設けるなど、深い山奥の中を分け入ることを意識した、これまでにない個性を持ったオフ車だった。

当時のオフロードバイクといえばモトクロッサーのテクノロジーを取り入れた高性能モデルが多く、ハイパワーでシートも高め。走破性は高かったが、本格派ではないライダーにはオーバースペックであることも事実だった。

そんな時代に登場したセロー。ボディは軽量でシート高も低目、エンジンも扱いやすい。これなら初心者でも気軽にオフロードが楽しめる! さらにツーリングから買い物までオールラウンドということで、大自然を愛するライダーはもちろん、初心者、女子ライダー、ベテランなど幅広い層から支持を得るようになった。

その後はデザイン変更やセルスターターの標準装備化、リザーバータンク付リアサスペンション、リアの油圧ディスク化などマイナーチェンジを繰り返しながら新ファンを獲得。その地位を確かなものにしていった。基本コンセプトは2005年発売のセロー250、さらに2020年のファイナルエディションへ、長く引き継がれていった。

ヤマハ セロー225 スペック
  • ■サイズ/全長 2055mm×全幅 825mm×全高 1160mm ■エンジン/4ストローク単気筒■排気量/223cc ■最高出力/20ps/8000rpm ■最大トルク/1.9kgf・m/7000rpm ■変速機形式/リターン式・6段変速

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