レトロバイク・グラフティ第129回SUZUKI GS250FW(スズキ GS250FW)1983年

掲載日:2024年06月07日 レトロバイク・グラフティ    

イラスト・文/藤原かんいち

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250ccクラスの量産車として初の水冷4ストDOHC直列4気筒エンジンを搭載

250ccといえば2気筒が中心だった時代、スズキがついに4気筒のスポーツバイク、GS250FWをデビューさせ、ファンを熱狂させた。水冷DOHCの直列4気筒エンジン、これは量産車としては世界初。当時250ccクラスではダントツの人気を誇っていたヤマハの2ストRZ250、ホンダは4ストの VT250Fで対抗。そこへスズキは2ストスポーツのRGガンマに続けて、GS250FWを投入したことで250ccクラスはさらに活気付いた。

最高出力36馬力は当時としてはクラス最高、さらにエンジンは大幅に軽量化。角形パイプのフレームとスイングアームを採用するなどスズキの技術を投入。空力を考慮したフェアリング、セパレートハンドルなど最新のスタイルだった。

またフロントホイールは当時のスポーツバイクの定番、小径の16インチを採用。さらにGPマシン“RGB500”で培ったテクノロジーを各所に投入。フロントブレーキを強くかけた時の大きな車体の崩れを抑制する「ANDF」をフロントフォークに搭載。リアには快適な乗り心地を実現した「フローターサスペンション、ユニットのスプリング・イニシャル荷重を調整セッティングできる「RCPL」を装備するなど、足回りの充実度は高かった。

ここまで聞くとバリバリのスポーツバイクのようだが……、大柄で車重が重かったことから機敏性は低く、実はどちらかというとツアラー寄りだった。当時は速さ最優先の盛時代だったので、世界初の250cc4スト4気筒だけでファンを獲得するのは難しく。結局、不人気モデルとなってしまった。

スズキ GS250FW スペック
  • ■サイズ/全長 2045mm×全幅 745mm×全高 1185mm ■エンジン/4ストローク4気筒 ■排気量/249cc ■最高出力/36ps/1100rpm ■最大トルク/2.3kgf・m/10000rpm ■変速機形式/リターン式・6段変速

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