掲載日:2024年01月12日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
70年代の終わり頃から、排出ガス問題を受けて各ジャンルのモデルが4ストへ移行していった。2ストを中心に展開していたヤマハ、オフロードバイクといえばDTだったが、1980年ついにヤマハが4ストオフ車のXT250をデビューさせた。
ダイヤモンド型フレームに最高出力21馬力を発揮する、パワフルな空冷SOHC2バルブ単気筒エンジンを搭載。当時、オフ車のリアサスペンションはツインショックが定番だったが、XT250はモトクロッサーYZ250で圧倒的な成績を収めていた、ヤマハ独自のモノクロスサスペンションを採用。(ロードバイクのRZ250などにも使われる)。まさに最新鋭のオフロードバイクだった。
また低速トルクの厚い、扱いやすい出力特性を持ったエンジンで、バランサー内臓により振動も抑えられていた。足回りのフロントフォークは205mmのロングストローク、114kgの軽量ボディ、軽快なハンドリングなどによって高い走破性を発揮。高い支持を受け、ダート走行や林道ツーリング、エンデューロレースなど様々なオフロードで大活躍。多くのライダーを魅了した。
その後、1982年3月には新開発のSOHC2バルブ単気筒124ccエンジンを搭載したXT125。4月にはXT400。8月には125の車体に196ccエンジンを載せたXT200が登場。XTはヤマハのオフロードバイクの中心的存在になっていった。
ちなみに最初にXTの名が付いたバイクは76年に発売された、ビックシングルのXT500で、その後超ロングセラーバイクとなるSR400のルーツでもある。
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