掲載日:2023年03月24日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
記念すべき100台目となるイラストは、日本を代表する名車「スーパーカブ」。初代のC100が登場してから今年で65年。令和のいまでも新型が販売されている超ロングセラーモデルなので”レトロバイク”という感じはしないかもしれないが、年代ごとに少しずつ変化、ある意味、どんな年齢の人でも懐かしさを感じることができる。ある意味日本人のふるさとのようなバイクなのだ。
イラストは初代のC100。僕はジャーナリストではないけど、このバイクが『スーパーカブ』であることは一目でわかります(笑)。1958年(昭和33年)誕生した時点で、明確なコンセプト、デザインが確立されていたということですね。
スーパーカブといえば『低床バックボーン式フレーム』『大型レッグシールド』『自動遠心クラッチの3速ミッション』『空冷4ストロークエンジン』などが主な特徴。また、当時としては最高出力4.5PSとかなりパワフルだったり、高額にもかかわらず、発売2年後に目標『月産3万台!』を達成するとか、驚きのエピソードはいくつもある。
その後、71年に燃料タンクとボディが一体型してカモメ型ハンドルになり、78年にはマフラーはメガホンタイプになった。82年にはスーパー低燃費の角目モデル、97年には14インチのリトルカブが登場するなど、ここではとても紹介しきれない、様々な改良、モデルチェンジが行われ、派出モデルも生まれてきた。2017年には累計台数1億台を達成。2023年には中国で電動カブが発売されるなど、スーパーカブは日本のオートバイの歴史そのもの。いまもなお歴史を作り続けているバイクなのである。
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