掲載日:2019年04月05日 レトロバイク・グラフティ
イラスト・文/藤原かんいち
1980年代初頭、日本では50ccバイクが全盛期。その中でもメーカーの最先端技術を注いだハイパワー、ハイスピードのロードスポーツバイクは若者の人気の的だった。
そんな中、1981年。国内4大バイクメーカーで唯一、50ccロードスポーツをラインアップしていなかったカワサキが満を持してAR50を登場させた。
ユニトラックサスペンション(カワサキ市販車初)、チャンバーマフラー、アルミキャストホイール、ディスクブレーキ、ライトカウル(1983年のモデルから)装着など、当時ロードレースGPで活躍していたカワサキのレーサーKRの技術と世界観がARに反映、カワサキファン以外からも大きな注目を集めた。
当時はヤマハのRZ50、ホンダのMBX、スズキのRG50ガンマとそれぞれのメーカーがスーパースポーツを売り出し、販売台数なども激しく競い合っていた。全車2ストロークなので、当時は町のあちこちで激しい排気音が鳴り響いていたのだろう。
いま改めて見ると、直線的なガソリンタンク(通称ひしもちタンク)、サイドカバー、シート。細身のホイールなど、全体的に細くて長いイメージ。なんだか昆虫の『バッタ』を想像してしまう……そう感じるのは僕だけだろうか? いや、それはきっとライムグリーンのせいだな、そうに違いない(笑)。
今回は1984年に販売されたライトカウルを装着したモデルAR50S Specialを描いてみた。
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