多くのライダーが知らず知らずに漁港を目指すのはなぜ?

多くのライダーが知らず知らずに漁港を目指すのはなぜ?

掲載日:2007年11月27日 ライダー考現学    

読者からの質問

以前、ここの記事でライダーが先っぽに向かうという話がありましたよね。確かにそれは頷けますが、私の周囲では漁港や漁村に行く方も非常に多いです。確かに食べ物も美味しいし、海沿いを走ると気持ちいいのはわかるのですが。前回の説からして、それ以外にも驚くような理由があるかもと思って質問させてもらいました。いかがですか?

福井県/てやんでいさん (DUCATI ムルティストラーダ1100所有)

 

多くのライダーが知らず知らずに漁港を目指すのはなぜ?

 

一般ライダーたちに限らず、テレビや雑誌などでもバイクが絡むとなぜか漁村、漁港が取り上げられることが多い。ある時はツーリングの目的地であり、またある時は偶然見つけたライダーたちがアクセル全開でやってくる漁港。なぜ彼らは漁港を目指すのだろうか。

 

答えは意外に簡単である。漁港は「ホンモノ」の香りがするからだ。普段ビジネスシーンでは、到底味わえないリアルな自然を満喫できるスポット…それこそが漁港と言える。例えば食事。トンカツや焼肉なんぞと違って、魚は素人でもハッキリと新鮮さを感じることができる。目の前でピチピチ跳ねる魚を見たら、そりゃあ美味しく感じるというものだ。また、漁師たちの放つ荒々しい「男雰囲気」も無視できない。彼らのMAXワイルドなそれは、バイクの特性にガッツリとリンク。漁港だと比較的ポピュラーな超巨大魚の魚拓(ぎょたく)なんかは、その最たる例である。さらにお店のスタッフ…おばさんたちの気風のいい言葉遣いや、豪胆な親指イン配膳も見逃してはならない。魚や海に生きる人々の荒々しくも人情味あふれる雰囲気。これこそコンクリートの海で過ごす現代人が、知らず知らず求めるホンモノなのである。顧客満足がどう、サービスがどうといった小難しいこと抜きに、人間同士がリアルにふれあう。漁港は現代人の第2の故郷だった!

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