掲載日:2017年05月03日 フォトTOPICS
取材・写真・文/田宮 徹
取材協力/MFJ レーシングリザルト
IA-1決勝ヒート1のスタートシーン。土曜日の夕方から夜にかけて、かなり強めの雨が長時間にわたって降りましたが、お昼前に行われたこのレースではすでに、ホコリが舞い上がるほどまで路面は乾いていました。
2017年の全日本モトクロス選手権第2戦関東大会が、4月22日(土)~23日(日)に埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催されました。
各クラスの予選が実施された土曜日の日中は、曇り一時小雨の天候。そして夕方から夜にかけて、かなり強めに雨が降りました。このため、日曜日朝のコースはややぬかるんだ状態でしたが、朝からの快晴と乾いた空気で、路面状況は一気に回復。決勝レースはドライコンディションで実施されました。
コースは、荒川と入間川に挟まれた河川敷に位置していて、アップダウンがほとんどない土地にレイアウトされています。タイトターンと大小さまざまなジャンプ、リズムセクションなどで構成されたコースは、いわゆるスーパークロスの要素を多く含むもの。コース幅は狭めで、さらに土に水分が多く含まれた朝イチの走行によってワダチが深く刻まれたセクションでは走行ラインが限定されたことから、パッシングポイントは少なく、スタートダッシュが好成績の大きなカギを握ることになりました。
全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストマシンがおもに走るIA-1の決勝は、4台によるトップ争いが終盤まで繰り広げられたヒート1をホンダファクトリーチームの山本鯨選手(#400)、その山本選手がスタート直後にクラッシュして出遅れたヒート2をカワサキのファクトリーマシンを駆る新井宏彰選手(#331)が制しました。
排気量250ccの4ストマシンを中心に競われるIA-2は、どちらも最終ラップでトップが逆転する白熱の展開となり、ホンダに乗る小川孝平選手(#912)がヒート1で今季初優勝。ヒート2では、ヤマハのマシンに乗る岡野聖選手(#30)が古賀太基選手(#922)との激しいバトルを制し、こちらも今季初優勝となりました。
また、2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスでは、埼玉県が地元となる川井麻央選手(#14)が全日本初優勝。ニューヒロインの誕生に、会場が沸きました。
01IA-1の決勝ヒート1で4台によるトップ争いに加わり、終盤に成田亮選手(#1)を逆転して優勝したホンダファクトリーチームの山本鯨選手。ヒート2はスタート直後にクラッシュ。13位でゴールしました。
02IA-1決勝ヒート1で、序盤からトップをキープしたホンダファクトリーチームの成田亮選手(#1)は、終盤に山本鯨選手(#400)の逆転を許して2位。ヒート2は、リズムをつかめず4位となりました。
03IA-1の決勝ヒート1で、ホンダ勢を僅差で追ったカワサキ勢の新井宏彰選手(#331)と小方誠選手(#10)。終盤に両者で3番手争いを繰り広げながら、さらに2番手の成田亮選手(#1)にも迫りました。
04IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、レース終盤に逆転して勝利を収めた山本鯨選手(#400)。同左が2位の成田亮選手(#1)。同右が、チームメイトとのバトルを制した3位の新井宏彰選手(#331)です。
05IA-1クラスの決勝ヒート2は、このコースを得意とする新井宏彰選手が、ホールショットを奪うとレース序盤から独走。最後まで危なげない走りを続けて、今季初優勝を挙げました。
06IA-1決勝ヒート2で2位表彰台に登壇した小方誠選手。今季からカワサキモータースジャパンに運営が移管された、カワサキトップチームに所属。チームメイトとワン・ツー・フィニッシュを達成!
07スズキファクトリーチームから最高峰クラスに参戦する小島庸平選手。決勝ヒート1は、レース序盤にトップグループから遅れて5位。しかしヒート2では、中盤まで2番手争いを繰り広げて3位となりました。
08IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、独走で今季初優勝を挙げた新井宏彰選手(#331)。同左が、チームメイトに続いてゴールした小方誠選手(#10)。同右が、3位の小島庸平選手(#44)です。
09予選から好調な走りを披露したIA-2クラスの小川孝平選手は、決勝ヒート1でトップを快走。レース終盤に渡辺祐介選手(#31)の先行を許しましたが、最終ラップに入ったところで再逆転して優勝しました。
10IA-2決勝ヒート1で、一時はトップに立ちながら最終ラップでの逆転を許した渡辺祐介選手。ヒート2は、転倒により負傷リタイア。第3戦以降に出場できるのか、ケガの状態が心配されています。
11開幕戦では両ヒート制覇を達成したIA-2の古賀太基選手は、この大会では両ヒートで3位。大会1週間前に実施された事前練習で転倒して一時入院。準備不足の状態ながら、表彰台圏内を確保しました。
12昨シーズンはチャンピオン争いを繰り広げた、IA-2の岡野聖選手。マディの開幕戦は不調で、今大会決勝ヒート1も4位で表彰台を逃しましたが、ヒート2では激しいバトルを制して勝利を挙げました。
13IA-2決勝ヒート2では、古賀太基選手(#922)と岡野聖選手(#30)が、最終ラップに接触しながらのトップ争い。岡野選手が前に出て優勝し、これで転倒した古賀選手は3位でゴールしました。
14IA-2決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、今季初優勝を挙げた小川孝平選手(#912)。同左が、終盤にトップ争いを繰り広げて2位の渡辺祐介選手(#31)。同右が、3位の古賀太基選手(#922)です。
15IA-2決勝ヒート2で、最終ラップに激しいバトルを繰り広げて逆転優勝を果たした岡野聖選手(#30)。これが、今季の初表彰台登壇。開幕戦からの出遅れを、次戦以降で取り戻すことを誓っていました。
16レディースクラスで、全日本初優勝を挙げた川井麻央選手。昨年も光る走りを見せていましたが、ケガによる欠場もあってランキングは14位。ここで一気に、トップライダーの仲間入りを果たしました。
17レディースクラスの表彰台。写真中央が、独走で全日本初優勝を挙げた川井麻央選手(#14)。同左が、開幕から2大会連続2位の竹内優菜選手(#2)。同右が、3位となった安原さや選手(#3)です。
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