全日本スーパーモト選手権 第6戦

掲載日:2015年09月30日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJSUPER MOTO JAPAN レーシングリザルト

S1プロクラス決勝ヒート1のスタートシーン。好スタートを決めたのは、ポールポジションスタートの新井誠選手(#5)。これに森田一輝選手(#2)と濱原颯道選手(#15)が続きましたが、新井選手と濱原選手は直後に転倒!

赤旗2回のやや荒れた大会に
最高峰クラスヒート2では、新井誠選手が2勝目!

全日本スーパーモト選手権第6戦が、2015年9月20日に滋賀県の琵琶湖スポーツランドで開催されました。

このシリーズは日曜日のみの1デイ開催で、今季は昨年と同じく年間8戦の設定。大会は、排気量290~450ccの4ストロークマシンと175~250ccの2ストロークマシンが参戦するトップカテゴリーのS1プロ、アンリミテッド(排気量460cc以上の4ストロークマシン)とS1(290~450ccの4ストロークマシンと175~250ccの2ストロークマシン)が混走するS1オープン、排気量175~250ccの4ストロークマシンと100~125ccの2ストロークマシンで競われるS2の、3クラスで構成され、S1プロクラスは1日に2回、ほかの2クラスは1回の決勝を行います。

今大会の舞台となった琵琶湖スポーツランドは、幅が狭くツイスティなカートコース。最終コーナーの手前から、1段下りた場所にあるダートスペースへと誘導し、タイトターンや複数のジャンプがあるダートセクションを走る、特設レイアウトとなっています。パッシングポイントはかなり少なく、各クラスでシビアなバトルが展開されることになりました。天候は、雲がやや多めながら朝から晴れで、最高気温は26度まで上昇。1日を通してドライコンディションに恵まれました。

S1プロクラスでは、スタート直後の2コーナーで多重クラッシュが発生し、その後に赤旗で短縮レースとなったヒート1を、昨年度王者の佐合潔選手(#1)が制しました。またヒート2では、ポールポジションスタートの新井誠選手(#5)が優勝しました。S1オープンクラスでは、吉田和司選手(#45)が今季初優勝。S2クラスは、小谷咲斗選手(#35)が独走優勝しました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01S1プロクラスの決勝ヒート1。スタート直後のマルチクラッシュに巻き込まれることなく、オープニングラップをトップでクリアした佐合潔選手は、追いすがる森田一輝選手(#2)を徐々に引き離していきました。

02S1プロクラス決勝ヒート1。トップの佐合潔選手(#1)を序盤からマークしていた森田一輝選手でしたが、レース中盤に入って3秒ほどのリードを奪われてしまいました。それでも森田選手は、諦めることなく逆転を狙いました。

03S1プロクラスの決勝ヒート1。金児伸二選手(#6)と坂牧隆夫選手(#20)が、僅差のトップ争いを展開。序盤にふたりの背後に迫った河野崇史選手(#21)を引き離すと、終盤に向けてデッドヒートを続けました。

04S1プロクラスの決勝ヒート1。15周のレースが終盤の11周目に入ったところで、3番手を争っていた金児伸二選手(#6)と坂牧隆夫選手(#20)が接触転倒。これでレースは赤旗提示となり、10周目の順位をもって成立しました。

05S1プロクラス決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、今季6勝目を挙げた佐合潔選手(#1)。同左が、最後まで佐合選手を追って2位に入賞した森田一輝選手(#2)。同右が、3位となった金児伸二選手(#6)です。

06S1プロクラスの決勝ヒート2では、落ち着いたオープニングラップでポールポジションの新井誠選手がトップをキープ。粘る濱原颯道選手(#15)を数秒差で引き連れたまま、新井選手が最後までトップを快走しました。

07S1プロクラスの決勝ヒート2で、2位となった濱原颯道選手。レース終盤まで、トップの新井誠選手(#5)を僅差でマークしていましたが、残り2周となったところで差を広げられてしまい、悔しい2位となりました。

08S1プロクラス決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、最高峰クラスで2度目となる勝利を手にした新井誠選手。同左が、わずかに届かず悔しい2位となった濱原颯道選手(#15)。同左が、3位に入賞した森田一輝選手(#2)です。

09S1オープンクラスの決勝レースで勝利した吉田和司選手。前戦で負傷し、1週間ほど入院。なんとか参戦した今大会でしたが、ポールポジションからスタートすると、追いすがる2番手以下を抑えてトップチェッカーを受けました。

10S1オープンクラスの決勝レースで、2位に入賞した増田浩志選手。トップを走る吉田和司選手(#45)を、レース終盤まで追い続けるも僅差で逃げられ、逆に中島俊介選手(#10)の猛追を抑えての2位となりました。

11S1オープンクラスの決勝で、3位に入賞した中島俊介選手。1周目に先行を許した増田浩志選手(#46)を、最終ラップまで僅差で追いましたが、逆転のチャンスを得ることができず、悔しさの残る3位でした。

12S1オープンクラスの決勝レースで、4位入賞を果たした千葉智選手。レース前半から中盤にかけて、3番手の中島俊介選手に迫りましたが、終盤はトップ集団から遅れてしまい、単独走行でのフィニッシュとなりました。

13S1オープンクラスの表彰台。写真中央が、最後まで順位を守って今季初優勝を挙げた吉田和司選手(#45)。同左が、最後に引き離されて2位となった増田浩志選手(#46)。同右が3位に入賞した中島俊介選手(#10)です。

14S2クラスの決勝で勝利を収めた小谷咲斗選手。タイムアタック予選、レース形式の予選を、いずれもトップで通過。決勝では、レース序盤から後続を引き離して単独走行を続け、危なげない走りで12周を走破しました。

15S2クラスの決勝レースで、2位に入賞した瀧川貴士選手。トップの小谷咲斗選手(#35)には逃げられてしまいましたが、自身も後続を大きく引き離して単独走行。得意としているコースで、見事に実力を発揮しました。

16S2クラスの決勝レースで、前戦に続いて3位となった中木亮輔選手。3番手争いはし烈で、レースが中盤に入ったところで6台が接近戦を繰り広げる展開。ラスト3周で他車に接触があり、この間に順位を上げました。

17S2クラスの表彰台。写真中央が、圧倒的な速さを披露して初優勝を挙げた小谷咲斗選手(#35)。同左が、2位入賞を果たした瀧川貴士選手(#13)。同右が、混戦のバトルを抜け出して3位となった中木亮輔選手(#2)です。

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