掲載日:2015年08月11日 フォトTOPICS
取材・写真・文/田宮 徹 取材協力/MFJ、SUPER MOTO JAPAN レーシングリザルト
S1プロクラスの決勝ヒート1は、ポールポジションスタートの新井誠選手(#5)がやや出遅れ、予選2番手だった森田一輝選手(#2)と同3番手からスタートした佐合潔選手(#1)が先行する展開となりました。
全日本スーパーモト選手権第4戦が、2015年8月2日(日)に広島県のTSタカタサーキットで開催されました。
このシリーズは日曜日のみの1デイ開催で、今季は昨年と同じく年間8戦の設定。大会は、排気量290~450ccの4ストロークマシンと175~250ccの2ストロークマシンが参戦するトップカテゴリーのS1プロ、アンリミテッド(排気量460cc以上の4ストロークマシン)とS1(290~450ccの4ストロークマシンと175~250ccの2ストロークマシン)が混走するS1オープン、排気量175~250ccの4ストロークマシンと100~125ccの2ストロークマシンで競われるS2の、3クラスで構成され、S1プロクラスは1日に2回、ほかの2クラスは1回の決勝を行います。
TSタカタサーキットは、昨秋にコースの一部改修が施され、2コーナーの先に300m弱の新設区間が追加されました。今大会では、全長約1.8kmとなるこのオンロードコースをベースに、非常に距離が長いダートセクションを追加した特設レイアウトが用いられました。天候は晴れで、朝から真夏の強い日差しが襲い、最高気温は35度近くまで上昇。最終レースとなったS1プロクラス決勝ヒート2の直前に、厚めの雲が出現したものの、夕方まで雨が降ることもなく、猛暑の過酷なコンディションとなりました。
S1プロクラスでは、前戦で両ヒート制覇を達成している森田一輝選手(#2)が、決勝ヒート1で優勝。ヒート2では、この森田選手が佐合潔選手(#1)を巻き込んで転倒し、新井誠選手(#5)が最高峰クラス初優勝を挙げました。S1オープンクラスでは、全日本モトクロス選手権ライダーの北居良樹選手(#23)がスポット参戦して勝利。またS2クラスは、前戦に続いて中木亮輔選手(#2)が制しました。
01S1プロクラスの決勝ヒート1は、森田一輝選手(#2)と佐合潔選手(#1)が、序盤から僅差のトップ争いを展開。タイムアタック予選でトップだった新井誠選手(#5)は、ここから約2秒差の3番手を守りました。
02S1プロクラス決勝ヒート1。ラスト2周となった12周目に、トップの森田一輝選手(#2)をマークし続けていた佐合潔選手(#1)がダートで先行。ところがその直後、佐合選手は転倒を喫して、3番手に後退!
03S1プロクラスの決勝ヒート1で、2位に入賞した新井誠選手。ラスト2周で佐合潔選手(#1)が転倒したことでトップに帰り咲いた森田一輝選手(#2)を、最終ラップまで2秒ほどの差で追い続けました。
04S1プロクラスの決勝ヒート1で優勝した森田一輝選手。地元の仙台から、約1000kmの遠征により参戦。福島県のエビスサーキットで開催された第3戦の両ヒートを含め、3ヒート連続勝利を収めました。
05S1プロクラス決勝ヒート2では、トップを走行していた森田一輝選手(#2)が序盤に転倒。2番手だった佐合潔選手(#1)が巻き込まれ、これで新井誠選手(#5)と濱原颯道選手(#15)のバトルがトップ争いに!
06S1プロクラスの決勝ヒート2で、トップを走る新井誠選手(#5)を僅差でマークし続けた濱原颯道選手。前日の練習走行で大転倒を喫し、満身創痍状態での出場。それでも、粘りの走りで2位入賞を果たしました。
07S1プロクラスの決勝ヒート2では、3位表彰台争いも白熱のバトルに。増田智義選手(#7)を赤嶺涼太選手(#12)と佐合潔選手(#1)が追い、最終的には増田選手が3位、佐合選手が4位となりました。
08S1プロクラスの決勝レースで、ヒート1は上位3台に大きく引き離されながらも4位、ヒート2は3位表彰台争いに加わって5位となった赤嶺涼太選手。沖縄から、海を越えてスポット参戦しているライダーです。
09S1プロクラス決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、全日本最高峰クラス参戦2年目で初優勝を達成した新井誠選手(#5)。同左が、粘りの走りで2位となった濱原颯道選手(#15)。同右が3位入賞の増田智義選手(#7)です。
10S1オープンクラスの決勝レースで勝利した北居良樹選手。全日本モトクロス選手権の最高峰クラスにフル参戦しているライダーで、スポット参戦となったこのスーパーモトでは、ダートでの速さを勝利につなげました。
11S1オープンクラスの決勝で、2位に入賞した吉田和司選手。タイムアタック形式の予選では、優勝した北居良樹選手(#23)とほぼ互角のタイムで4番手。決勝の序盤では、ターマックで北居選手を猛追しました。
12S1オープンクラスの決勝レースで、3位入賞を果たした大坪正之選手(#8)。タイムアタックでは、トップの北居良樹選手(#23)とわずか0.014秒差の2番手。決勝は、序盤のペースがいまひとつ上がりませんでした。
13S1オープンクラスの表彰台。スポット参戦で勝利を収めた全日本モトクロスライダーの北居良樹選手(#23)は、ふたりの子どもと一緒に登壇。写真左が2位に入賞した吉田和司選手(#45)、同右が3位の大坪正之選手(#8)です。
14S2クラスの決勝で、レース中盤以降に後続との差を大きく広げて勝利を収めた中木亮輔選手。エビスサーキットで開催された前戦に続く連勝。またこのTSタカタサーキットでは、2年連続優勝となりました。
15S2クラスの決勝レースでは、岡田駿介選手(#36)と松井康晃選手(#21)が、レース序盤から接近戦を展開。先行していたのは松井選手でしたが、ラスト2周となった11周目に岡田選手がこれを抜き、2位となりました。
16S2クラスの決勝レースは、4番手以下も接近戦が展開されました。4位争いでは、菅野景介選手(#22)が先行し、これを堀田大人選手(#3)や三井正勝選手(#5)が追いましたが、菅野選手が逃げ切りました。
17S2クラスの表彰台。写真中央が、全日本およびこのコースでの連勝を決めた中木亮輔選手(#2)。同左が、ラスト2周で逆転して2位入賞を果たした岡田駿介選手(#36)。同右が、3位となった松井康晃選手(#21)です。
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