全日本モトクロス選手権 第7戦近畿大会

掲載日:2014年09月26日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJ レーシングリザルト

IA-1決勝ヒート1は、好スタートを切ったホンダファクトリーチームの成田 亮選手(#1)を、ヤマハファクトリーチームの平田 優選手(#3)が1周目にパス。これで焦りが生じた成田選手は、2周目に転倒する苦しい展開……。

最高峰クラスでは平田優が今季初優勝!
IA-2では富田俊樹が初の両ヒート制覇!!

約1か月の夏休みが終わり、全日本モトクロス選手権の第7戦近畿大会が、9月13日(土)~14日(日)に奈良県の名阪スポーツランドで開催されました。

各クラスの予選が行われた土曜日、決勝が繰り広げられた日曜日とも、天候は晴れ時々曇り。日曜日の最高気温は28度まで上昇して、日が射せばやや汗ばみ、陰るとやや強めの風が心地よい、観戦に適した陽気となりました。路面はドライコンディション。土質はサンド系で、昨年からは一部区間のレイアウトが変更されました。

全日本最高峰クラスとなる、排気量450ccの4ストマシンが走るIA-1は、30分+1周で競われた決勝レースで、ヒート1をホンダファクトリーチームから参戦する昨年度王者の成田 亮選手(#1)が制し、ヒート2ではヤマハファクトリーチームの平田 優選手(#3)が今季初優勝を挙げました。

排気量250ccの4ストマシンで競われるIA-2も、同じくレース時間は30分+1周。こちらは両ヒートで、ホンダファクトリーチームの富田 俊樹選手(#1)が勝利しました。

2スト85ccと4スト150ccが混走するレディースクラスは、15分+1周のレースを、ポイントリーダーの竹内 優菜選手(#2)が制しました。

【リンク】
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01IA-1決勝ヒート1で、2番手走行中の2周目に転倒した成田 亮選手(#1)は、すぐに再スタートを切ると、レースが中盤に入るころに平田 優選手(#3)を抜いてトップ浮上。後半になって、粘る平田選手を引き離していきました。

02IA-1決勝ヒート1では、カワサキファクトリー勢による3番手争いが展開され、一時はペースを落としていた新井 宏彰選手(#331)が、後半になって三原 拓也選手(#822)をパス。そのまま三原選手を引き離してゴールしました。

03IA-1決勝ヒート1の表彰台。写真中央が、今季9勝目をマークした成田 亮選手(#1)。同左が、成田選手をレース中盤まで苦しめながらも悔しい2位となった平田 優選手(#3)。同右が、3位に入賞した新井 宏彰選手(#331)です。

04IA-1決勝ヒート2で、序盤にライバルたちを約1秒も上回るファステストラップタイムを叩き出してトップ浮上を果たし、そのまま逃げ切った平田優選手。開幕戦のケガで大きく出遅れたこともあり、これが今季初優勝です。

05IA-1決勝ヒート2で、2位入賞を果たした新井 宏彰選手。ヒート1と同じく、チームメイトの三原 拓也選手(#822)とバトルを展開。これを制して以降は単独走行を続けました。第7戦終了時のランキングは4番手です。

06IA-1決勝ヒート2で3位となった成田 亮選手。ヒート1で体力を消耗した影響もあり、このヒートではスタートから振るわず。一時は三原 拓也選手(#822)の逆転を許しましたが、こちらは意地の走りで抜き返しました。

07IA-1で両ヒート4位となった三原 拓也選手。サンドコースを得意とし、その実力を両ヒートで発揮するも、表彰台圏内にはあと一歩届かず。3ヒートのノーポイントレースも影響して、現在のランキングは8番手です。

08IA-1決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、前大会から3連続2位という悔しい結果を越え、ついに今季初優勝を挙げた平田 優選手(#3)。同左が、単独走行で2位となった新井 宏彰選手(#331)。同右が3位の成田 亮選手(#1)です。

09IA-2の決勝ヒート1は、富田 俊樹選手(#1)の好スタートで幕を開けました。予選で好調だった竹中 純矢選手(#32)は、スタート直後の1コーナーでマルチクラッシュにより転倒。最後尾から9位まで追い上げてゴールしました。

10IA-2の決勝で、自身初となる両ヒート制覇を果たした、ホンダファクトリーチームの富田 俊樹選手。マディで速いライダーですが、今回はドライコンディションで、圧倒的な強さを誇る勝谷 武史選手(#888)に競り勝ちました。

11IA-2決勝で両ヒート2位となった勝谷 武史選手。やや苦手とするコースで、ヒート2では年間タイトルを争う富田 俊樹選手(#1)に競り負けました。それでも今大会終了時のポイントランキングでは、20ポイントのリードがあります。

12IA-2の決勝で、両ヒート3位となった能塚 智寛選手。ヒート1は、勝谷 武史選手(#888)や田中 雅己選手(#113)と終盤まで2番手争い。ヒート2では、レース終盤に田中選手を逆転して、表彰台登壇を果たしました。

13IA-2の決勝は、両ヒートの表彰台が同じメンバーと並びになりました。写真中央が、自身初の両ヒート制覇を果たした富田 俊樹選手(#1)。同左が、連続2位となった勝谷 武史選手(#888)。同右が3位の能塚 智寛選手(#43)です。

14レディースクラスの決勝レースを、ランキングトップで迎え、今季3勝目を挙げた竹内 優菜選手。ライバルの邵 洋子選手(#1)が、スタート直後の1コーナーで転倒して負傷リタイアとなったことから、女王争いでも有利に!

15レディースクラスの畑尾 樹璃選手は、レース序盤からトップの竹内 優菜選手(#2)を約2秒差でぴたりとマーク。しかし逆転のチャンスを得られず、そのまま竹内選手と約2.6秒差でゴール。2位表彰台に登壇しました。

16この名阪スポーツランドをホームコースとする、レディースクラスの安原 さや選手。スタート直後に転倒して大きく出遅れながらも、ラスト3周となった7周目には萩原 真理子選手(#5)をパスして、表彰台圏内まで追い上げました。

17レディースクラスの表彰式。写真中央が、今季3勝目を挙げた竹内 優菜選手(#2)。同左が、竹内選手を僅差で追い続けた2位の畑尾 樹璃選手(#4)。同右が、オープニングラップの転倒から挽回した3位入賞の安原 さや選手(#3)です。

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