全日本スーパーモタード選手権 第5戦

掲載日:2014年09月05日 フォトTOPICS    

取材・写真・文/田宮 徹  取材協力/MFJSUPER MOTO JAPAN レーシングリザルト

S1プロクラス決勝ヒート1のスタートシーン。ポールポジションの森田 一輝選手(#6)が好スタート。これに2番グリッドの野左根 航汰選手(#31)が続きました。しかし2周目に森田選手は転倒して、リタイアしました。

猛暑から、ゲリラ豪雨でウェットへ!
パッシングポイントが少なく接戦連発!

全日本スーパーモタード選手権の今季第5戦は、2014年8月24日(日)に宮城県のスポーツランドSUGOで開催されました。このシリーズは、年間8戦の設定。大会は、トップカテゴリーのS1プロ、その下に位置するS1オープン、排気量250ccの4ストロークが中心となるS2の、3クラスで構成されています。S1プロクラスは1日に2回、ほかの2クラスは1回の決勝を行います。

複合モータースポーツ施設のSUGOですが、今大会の舞台となったのはレーシングカート用の西コース。全長952mで、ほぼ全セクションで幅が約9mと狭いコースに、ふたつのダート区間が特設されました。

天候は朝から晴れで、お昼ごろには30度まで気温が上昇しました。ところが午後になって急変し、S1オープンクラスの決勝直前から豪雨に。この雨は30分ほどで止みましたが、S1オープンクラス決勝とS1プロ決勝ヒート2のみ、ウェットまたはハーフウェットでのレースとなりました。

S1プロクラスでは、決勝ヒート1では野左根 航汰選手(#31)と佐合 潔選手(#1)がバトルを演じ、野左根選手が最高峰クラス初優勝を達成。ヒート2は、森田 一輝選手(#6)が制しました。S1オープンクラスでは、中村 竜規選手(#39)を最後まで抑えた金子 和之選手(#47)が優勝。S2クラスでは、土井原 弘樹選手(#9)が今季初優勝を挙げました。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

01S1プロクラスの決勝ヒート1は、森田 一輝選手(#6)の転倒によって2周目にトップへと浮上したロードレースで活躍する野左根 航汰選手(#31)を、モトクロス出身の佐合 潔選手(#1)がマークし続ける展開となりました。

02S1プロクラスの決勝ヒート1。2番手の佐合 潔選手(#1)は、アドバンテージがあるダートセクションを中心に、トップの野左根 航汰選手(#31)の攻略を試みましたが、野左根選手が最後まで粘って勝利を収めました。

03S1プロクラスの決勝ヒート1で、3位入賞を果たした三苫 進選手。トップの2台からは引き離されてしまったものの、安定した走りでフィニッシュ。レース後は、「ふたりのスター選手に次ぐ3位は十分な成績」と笑顔でした。

04S1プロクラスの決勝ヒート1で、終盤まで4番手を守っていた増田 智義選手。前戦はケガにより欠場。ヤマハホームコースでの復帰レースに燃えていましたが、最終ラップに転倒して、ヒート1は8位に終わりました。

05S1プロクラス決勝ヒート1で、モタードの全日本最高峰クラスでは自身初となる優勝を手にした野左根 航汰選手(#31)。ロードレースの全日本最高峰クラスとなるJSB1000に、フル参戦している期待の若手ライダーです。

06S1プロクラスの決勝ヒート2は、降雨の影響でウェットまたはハーフウェット路面でのレースに。ポールポジションの森田 一輝選手(#6)が好スタートを決めて、レースをリードしていくと、後続を振り切って勝利しました。

07S1プロクラスの決勝ヒート2で、2位に入賞した三苫 進選手。一時は、トップを走る森田 一輝選手(#6)との差を0.7秒にまで縮めましたが、最後はわずかにリードを拡大されてしまい、一歩届きませんでした。

08決勝ヒート1で勝利したS1プロクラスの野左根 航汰選手は、ヒート2ではスタートでクラッチミートをややミスして出遅れ。それでも、佐合 潔選手(#1)をパスして3番手に浮上すると、そのまま3位でゴールしました。

09S1プロクラス決勝ヒート2の表彰台。写真中央が、今季2勝目を挙げた森田 一輝選手(#6)。同左が、この森田選手を追い詰めて2位となった三苫 進選手(#4)。同右が、3位入賞を果たした野左根 航汰選手(#31)です。

10S1オープンクラスの決勝は、ウェットコンディションでスタート。金子 和之選手(#47)を、レース序盤から中村 竜規選手(#39)が猛追。しかし最後までパッシングチャンスは得られず、金子選手が勝利を収めました。

11S1オープンクラスの決勝レースで、3位入賞を果たした千葉 智選手。前日の練習走行でエンジンが壊れてしまいましたが、地元大会だったことから自宅へとスペアを取りに帰って対処。必死の作業で当日の走行に間に合わせました。

12S1オープンクラスの決勝レースで、4位に入賞した豊田 肇選手。ドライ路面だった予選レースでは8位。しかし決勝レースでは、スタート直後にジャンプアップを果たし、最後は3番手の千葉 智選手(#2)に迫りました。

13S1オープンクラスの表彰台。写真中央が、今季4勝目をマークした金子 和之選手(#47)。同左が、再び金子選手との勝負に敗れて2位となった中村 竜規選手(#39)。同右が、地元大会で3位となった千葉 智選手(#2)です。

14ドライコンディションでスタートしたS2クラスの決勝レースで、ポールポジションから勝利を収めた土井原 弘樹選手。序盤には城取 諒選手(#7)の先行を許しましたが、中盤に入るころにトップへ返り咲いての優勝でした。

15S2クラスの決勝レースに、予選2番手から臨んだ城取 諒選手。スタート直後のダート区間で、土井原 弘樹選手(#9)がミスした間にトップ浮上。しかしその後に再逆転を許すと、最後は差を広げられて2位となりました。

16S2クラスの決勝レースで、3位に入賞した大場 和樹選手。予選も3番手でクリア。スタート直後から、トップ争いを演じる土井原 弘樹選手(#9)や城取 諒選手(#7)には逃げられてしまい、単独走行でゴールしました。

17S2クラスの表彰台。写真中央が、昨年に続いてこのコースで勝利を収めた土井原 弘樹選手(#9)。同左が、一時はトップを走行して2位に入賞した城取 諒選手(#7)。同右が、3位に入賞した大場 和樹選手(#13)です。

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